自分に対しての自己肯定感を保つのはとても難しいことだと思っている。
自分を好きで居続けて、自分の大切な人にとって本当にいい人であり続けるのはもっと難しいことだと思っている。
だけれど、世の中には”自分を大切に”や”他人を大切に”などという難題がとても簡単に使われている。
そして、私が育った環境の教育の現場ではとても簡単に言葉だけが一人歩きしていた。

一日一回、自分にとって正しいこと、いいことをする

私自身も、他人を大切にするのにはまず、自分を幸せにしないとできないことだと思う。それなので、この度は自分が自分を好きで居続けるために密かにやっていることを書こうと思った。
何をやっているかというと、一日一回だけでいいので誰も見ていない、知らないところで自分にとって正しいこと、いいことをすることである。これを365日間休まず生きていく中、ずっと続けていきたいと思っている。

こんな書き方をしてしまったけれど、本当に続けられる簡単なことしかやらない。
何故なら、毎日続けることが大事であって、自己肯定感を保つための自分の心の香水みたいな物だからだ。

具体的にどんなことをしているのか、下記に箇条書きで書き出してみた。
・自分だけしかいない状況で、商談スペースなど公共の場所で自分の使った椅子や机を、きっと誰も気がつかないけれど除菌シートで拭く。
・車通りも人通りもない赤信号を青になるまで待ってみる。
・公共のお手洗いの個室で、ゴミが置かれていたらゴミ箱に捨てる。
・賞味期限は切れたけれど、消費期限がすぎていなければ捨てずに消費する。
・マンションのポスト付近に落ちている不要なチラシがあった場合、拾って自分の家で捨てる。
・脱いだ靴は綺麗に並べる。
・裏切りなどひどいことがあったなど、ひどく誰かを傷つけたくなっても必死に感情に蓋をする。
このようにいくつか書き出してみたが、大したことではない。当たり前にこなしている人もいると思う。私も当たり前にできるようになりたいと思う。しかし、今の私には当たり前ではなく、意識をしないとできないことの方が多い。

他人に褒められるより、自分で自分を褒めることの方が簡単

たったそれだけのことだけれど、毎日何かを意識して見つけて、自分にとっていいことをするだけで一日の終わりに自分を褒めることができる。

仕事で会社に利益をもたらし、”すごいね”や、”さすがだね”というように、一緒に働く人に認めてもらえる機会があった。自分はこの仕事がうまくいったのは、私の働きもあるけれど、他の人のフォローや相談した上司などたくさんの人の努力と知識が詰まっているものなのに私がたまたま目立って褒められて、本当にこの評価は正しいのだろうかと自問自答してしまった。褒められたことや、認めてもらえたことは嬉しく受け取ることができたが、その自問自答によって自分を100%褒めることはできない。そんなことを繰り返しながら毎日生活している。

そこで気がついたのは、他人の評価を受け取り、自分を褒めることよりかも、自分で自分を小さなことで褒めることの方が簡単で、感情に一点に曇りなく自分を褒めることができると。
自分を一日一回でも褒めることができると、自分を好きになれると。他人の評価ばかり気にしなくても自己肯定感を保っていられるなと。

毎日ちょっといいことをしながら年を重ねたい

これを毎日続けると、一年間で一番少なくとも365回は心から自分を褒めることができる。それが10年になると、閏年が2回来るので、毎日ちょっといいことをしながら生きるだけで3652回も褒めることができる。

そうやって数で計算していくと、自分の年を重ねることが楽しみになる。
10年後、20年後の自分の方が自分のことを好きになっているような気がする。”塵も積もれば山となる”ということわざをポジティブに自分に取り込める女性になりたい。

コロナで未来が不透明だけれど、これを読んで少しでも未来にポジティブになれる人が増えればいいなと微かな希望を抱いて終わりとする。