日本語には「すし詰め」という言葉があります。人やものがぎっしりと詰められている様のことを意味します。私は、この言葉を聞くと、お母さんが詰めてくれた高校時代のお弁当を思い出します。
そして、さらに、自分の人生の時間のことについて、考え始めてしまうのです。

仕事を通じた素晴らしい出会いや自分の成長が嬉しい

週休2日、土日休みの正社員。給料は悪い方ではないけれど、丸の内OLという言葉からイメージされるような華々しさはなく、ごく普通の、平凡な毎日を送っています。
平日はとても忙しく、プライベートの時間は土日のみ。「働く」時間が、私の日々のほとんどを占めています。学生時代もアルバイトを3つ掛け持ちしていたので、忙しさはあまり変わらないですが。

今は仕事をしている時間がとても好きです。自分が何かをすることに対してお金をもらえるし、こんな私でも、会社への貢献はもちろん、人や社会に役立てているという実感を得ることができますし。仕事をしなければ決して得られなかったであろう貴重な経験や、人々との出会いがあるのは素晴らしいことだと思っています。

新卒入社時に電話取りさえできない役立たずだった私は、尊敬できる上司に導かれ、多くの失敗を経験しながら、日々少しずつできることが増えていることを実感していました。今では、後輩もいて、求められる役割も変わってきていますが、大変で辛いと思うことがあっても、そのような仕事を通じた素晴らしい出会いや日々の自分の成長といった多くの嬉しい出来事があるので、乗り越えられるのです。

私の生き方は、お弁当のおかずを詰めるくらいシンプル 

ただ、冷静になってみると、現在、自分の人生の貴重な時間の多くを仕事に割けているのは、働くことが好き、というだけではなく、他にやりたいことが今のところはないという理由があると思っています。
私は、暇であることが苦手なので、カレンダーに空白の時間があると、その穴を埋めなければと考えてしまいます。今はその手段がたまたま仕事でした、自分の時間をいっぱい仕事に使うのが楽しくてしかたないから毎日働いてます。

でも、いつか子供ができたら子供と時間を過ごしたい。他にやりたい仕事が見つかったら、兼業してもいいかもしれない。起業をして、自分の手でビジネスをするかも。
時間の使い方を変えて、今は仕事一色になっている私のスケジュールをさまざまな色で塗りつくすことになるかもしれません。
ごちゃごちゃでぎゅーぎゅーなスケジュールは少しお母さんが詰めてくれたおかずいっぱいのお弁当に似ているかもしれないですね。

私の生き方は、お弁当のおかずを詰めるくらいシンプル。まだ日の丸弁当くらいしか作れてないけど。一生懸命働くのも悪くない。