子が寝静まったあと、疲労感と虚しさが襲ってくる「全部ダメな日」
自分の人生なはずなのにここ3年、自分の意思での活動ができていない。
仕事や遊びはおろか、洋服選び、トイレ、寝返りさえも制限される毎日。
中でもきついのは、数ヶ月に一回来る『全部ダメな日』に、それでも親として人間としてタスクを消化していかなければならないことだ。
本当は布団から出ず声を発さず適当なお菓子だけ食べながら一日中横になりたい日。
そんなモチベーションの身体を無理矢理叩き起こし、バランスの良い食事をつくり、明るい声でお着替えを促し、0歳を抱っこしながら3歳のテンションに合わせて追いかけっこやごっこ遊びをする。
(名誉のために言っておくが、主人は私より家事ができるし育児にも使命感を持って取り組んでくれる。
ただ泊まりのある職種故に、どうにも私ひとりでがんばるしかない日があるのだ。)
気分と行動の波長が合わなさ過ぎて、子が寝静まったあと、なんとも言えない疲労感と虚しさに襲われる。
そんなとき、私の足と左手を下敷きに眠っている子らの間でメモ帳アプリを開く。
誰のものでもない私の感情、私の言葉をとりとめもなく流し込んでいくのだ。
私の気持ちや感情を綴った記事を誰かが何か感じてくれるといいな
「少し寝た方が元気になるんじゃない?」
その意見は正しいかもしれない。
しかし私は体力的に回復するよりも、まず『私』として呼吸をする時間を設けないと、心が保てないのだ。
良い時代に生きているなと思う。
ただの一般人がこうして吐き出した言葉を買い取ってくれるメディアやコンテストを片手で見つけられるのだから。
お金がもらえて嬉しいのはもちろんだが、このどうしようもない感情にも価値があるのだと、目に見える形で評価してもらえることがこの上なく嬉しい。
そして欲を言えば、公開された記事を誰かが読んで、何か感じてくれてるといいなあと願っている。
今画面の向こうでこの記事を読んでくれているあなたは、どんな人で、どんな気持ちなのだろう。
苦しくて虚しくてもがいているのか、はたまた「育児にこんな感情を抱くなんて信じられない!」というほど満たされているのか。
子のいない方ももちろんいるだろう。
どれでも良い。
というか正しくは、どれも良い ね。
まずは、読んでくれてありがとう。
「なんだってできるさ!」と思い込めば、きっと明日が楽しみになる
それでもし、あなたが今同じような虚無感を抱えているのなら…。
なにかうまく励まそうと思ったんだけど、そう簡単には出てこないというか、そもそも私も一緒に溺れている状態だった(笑)。
耳障りの良い、あなたをそこから救える言葉なんてちっとも思いつかないけど、なんていうか、100点満点はなまるだって誇って良いと思う。
だってさ、なりたい自分がたっくさんいたのに、こんなにすっかすかになっちゃうまで必死で、誰かのためだけに生きてるんだよ。
それってかなり、すごくない?
でもせっかくなりたい自分がたくさんいたんだから、とりあえず中途半端覚悟でできるところから手をつけちゃおう。
こうやって隙間の時間に文字を書くとか、絵を描くとか、資格の勉強するとか、なんでも良い。
人より時間はかかるかもしれないけどさ、人生なんて私たちが思ってる3倍くらいは続くよ多分。だから余裕余裕。
「なんだってできるさ!」って、今だけでもせめて、そう思い込もうよ。
そっちの方がきっと、明日が楽しみになるからさ。