「強い女になりたい!」小さい頃からそう思って生きてきた。喧嘩が強いとかではなく、自立した女でありたいと。自立した女=キャリアウーマンというイメージが私にはあったので、常に憧れていた。

猛勉強し、現在は薬剤師を職にしている。しかし、薬剤師の世界も幹部などは男性が非常に多いのが現実だ。キャリアを積むためには結婚や出産を諦めなければいけないのかなど、先の心配もし始めている。

父親の借金と失業で実家の借金を背負うことになった

しかし、こんな悩みはまだ悩むこともできない幸せな悩みであって、実際問題父親が作った多額の借金のせいで、家計は火の車。そんな矢先、父親が失業した。更に貧乏になり、私はまだ実家住みなので、毎月かなりの額を支援することになる。親のために借金を少し背負っているのもあるので、欲しいものもすぐには買えないのが現実だ。

そんな中、結婚ラッシュがやってくる。私は現在27歳なのだが、適齢期を迎えた友人たちが次々と結婚していく。結婚式に招待され、プロフィールムービーなどを見ると、順風満帆で育ってきた友人がとても羨ましかった。

何も困ったこととかないんだろうなあと心のどこがで心底から祝えない自分がいたのも事実である。経済的にご祝儀だって簡単に出せるわけではない。そんな自分がとても情けなかった。

と同時に親のことも憎んでいた。私も結婚願望はあるし、当たり前に通る道だと思っていた。自分の人生計画では28歳で結婚し、30歳で出産する。しかし、もうその年齢にさしかかってしまっている。

友人の結婚ラッシュ 私が実家から出て行ったら両親は生活できるのか

交際している彼はいるが、それもまた遠距離恋愛という条件付き。仕事の関係で遠方に行ってしまったのは仕方のないことだが、周りの結婚ラッシュに少し焦りを感じてしまっている自分がいる。コロナで去年は2.3回しか会えていないのと、相手の仕事が忙しいのもあり、関係が上手くいかない日が続いている。

でもまず、私が家を出て行ってしまったら両親は生活していけるのだろうか。その問題の方が大きいので、いっそのこと関係も上手くいっていないし、彼氏にも迷惑かけないために別れた方がいいのかと思うこともしばしば。独り身でキャリアを積んで好きなものを買って生きる人生も楽しいかもしれない。そう思う日もある。

けれどやっぱり好きな人と結婚したい。家族は貧乏ながらもとても仲が良いので毎日笑って過ごせている(貧乏で笑えない日もあるが。)。そんな明るい家庭を築いていきたいという夢もあるのだ。

ポジティブに生きていけば、結婚出来ると信じて今日も仕事している


父も再就職でき、少しずつ軌道に乗り始めた。もう少しすれば、私も家から出られるかもしれない。
お金さえあればきっと何も考えずに、結婚できていたのかもしれないけど、こうやって貧乏なお陰で色々と考えさせてもらえている。そうやってポジティブに生きていけば、いつかは結婚出来るだろうと信じて今日も仕事をしているのだ。
結婚は私にとって、大きな夢なのかもしれない。