拝啓
2021年はコロナウイルスが大流行して、おうち生活が充実しています。13歳の「将来、わたしは文を書く仕事をしたい」と夢物語のように語っていましたね。

23歳になってようやく、その夢が叶いました。一般就職じゃなくて、就労継続支援A型という障がい者が働く事業所だけれど。そこで、コピーライターとして働いています。

とにかく「書くって楽しい!」と思った

最初に文の魅力を知ったのは、小学3年生のときでしたね。原稿用紙3枚分の冒険ファンタジーショートショートを書きました。タイトルは『たから物をさがしに』です。覚えていますか? 生まれ故郷・明石の小学校で、国語の授業で書いたものです。これが人生初の作品となっています。

最近、大掃除をしていたら、出てきたので思い出せました。周りの人よりスラスラ楽しく書けて、とにかく「書くって楽しい!」と思ったこと。ソフトボールが得意なショートカットと焼けた肌が似合うおさななじみに、「文を書くのがうまいね」と褒められて、さらに自信を持ったこと。その女の子は小学校入学のタイミングから、同じマンション1階の5個ぐらい隣の号室に住んでいた人です。

その授業が終わった日から、毎日の出来事をA4キャンパスノートに書き殴るようになりましたね。学校から帰ってきたら駆け足でワクワクした面持ちで勉強机に向います。13歳のわたしは、そろそろブログに切り替えた頃ですかね。それ、いまもつづけていて、当時のブログとは違うけれど、1300人のフォロワーがいるぐらいになっていますよ。絶対に諦めないでください。

文を書くことで、どんな嫌なことがあっても、次の日には再び笑顔で生活できるようになります。それに、今は他の人も救える最高のツールとして使えていますよ。

わたしだけは、わたしの味方です

あと、高校1年生でクラスに知り合いがいなくて学校になじめなくて悩むのだけれど、わたしが綿矢りさ氏の『蹴りたい背中』に影響を受けて、小説まで書くようになります。まあ、小説家にはなれていないのだけれど、死ぬまでに必ず成って見せますからね。雨が降ってどんよりとした気分になる日曜日、ブックオフの百円コーナーで立ち読みをすることで見つけます。

主人公に共感できるところが多くて、学校について悩んでいるのはわたしだけじゃなかったんだと、わたし自身の孤独を本が埋めてくれます。ひとりぼっちなところとか、強がって友達を作らないところとか、変にプライドが高いところ、そんな不器用な主人公の生き方と、学校でいつまで経ってもなじめない高校1年生のわたしを重ね合わせて読んでしまうのです。

13歳ぐらいから、学校に自分の居場所がないような気がしていませんでしたか? それは文を書くためだったのかもしれないと、今になって思います。

クラス替えをして友達ができても、気の強い女の子にいじめられたり、それがなくても悪口を言われることばかりでしたね。学校にいても居心地が悪くて、つらかったでしょう。今までよくがんばりましたね。大丈夫。

どんなに他の人が分かってくれなくても、わたしだけは、わたしの味方です。

人の心に響くような文を死ぬまで書き続けます

そして、23歳のわたしは就労継続支援A型で、コピーライターとして働いています。いまは1月下旬から始めて1か月しか経っていないのだけれど、既にすっごく楽しくてやりがいを感じています。

やっとコラム1本を任せてもらえるようになりました。その記念すべき1本目は、テーマはパクチーです。「読んだ人が健康に気を付けたくなるように」と言われて、パクチーが風邪予防になるということを強調して書きました。それが、早速、社長にも褒めていただけて、社内でも好評でした。とても良いスタートを切れましたよ。

これからも、人の心に響くような文を死ぬまで書き続けます。絶対に。だから、13歳のわたしも文を書き続けてくださいね。

敬具

23歳のわたし より