「あなたは変わらないよね。」
と、1カ月前に別れた元彼に言われたことを思い出しました。
1人の時間や友達との時間も欲しいし、デートは色んな所に行きたい私と、就活が終わって時間があり家でまったりするのが好きな彼氏。自分の方が忙しくて融通が利かないから、と会う時間や場所を合わせてもらっていました。

自分のことでいっぱいいっぱいで、相手に寄り添う努力をしていなかった

今考えると、自分は相手がどうしたかったか考えていなかったと思います。相手は家でまったりしたい、という自分の意見を曲げて合わせてくれていたのに、合わせてもらっている私はそれに気づかないようにしていました。
最後に「変わらないよね」と言われて、私は相手の気持ちを汲み取ろうと努力していなかった、とそこではじめて気づきました。

確かに、今までもだれかと付き合っていても、毎回自分のことばかり考えているような気がします。自分が楽しいと思えること、やるべきことを最優先にしていて、相手の気持ちは二の次になってしまいます。
今だったら「就活」。就活に本気で向き合いたいから、相手と過ごす時間よりも自分の時間が欲しいと思ってしまう。自分がやるべきこと、したいことでいっぱいいっぱいになって、相手の気持ちを考える余裕がない。自分の心の余裕のなさを感じ、自信がなくなってしまいます。

私は「自分自身を大切にしている」と思っていたけれど

前に読んだ恋愛コラムで、良い女の要素に「自分自身を大事にしている」と挙げられていて、今までは自分もここに当てはまっているのではないかと思っていました。
しかし「自分を大事にしている人」というのは、決して私のような自分主義で生きるということではなく、「自分は自分、人は人、それぞれの考えを尊重できる人」を指しているのだと思います。
私は、自分の意見をただ押し付けているだけで、相手を一人の人として見ていなかったのかもしれません。意見を聞いて共感し合ったり、改善しようとすることで、お互いのことがわかってくる。そこで衝突したら、原因を一緒に話し合って、二人の信頼関係は深まっていくものなのだと思います。
私は、自分が変わってしまうのが怖かったのか、その過程から逃げてしまっていました。相手と、一人の人として向き合うことができていなかったのだと思います。

別れの原因は「価値観の違い」だったけど、その価値観を見直したい

「変わらないよね」という一言からこんなに考えさせられるとは思っていませんでした。でも、そのおかげで自分を見つめ直すことができたような気がします。

今までは、自分主体でも友達関係にさほど悩まず生活してくることができました。しかしこれから社会に出たら、人との意見のすり合わせが今以上に必要になってきます。その中で、今までのように自分中心には生きていけないと思います。
相手に合わせるということではなく、相手の気持ちになってみて「変わるべきところは変わる」努力をするべきだと、今回の経験で学びました。
元彼とは、元の価値観が違うという点で合わなかったのだと思います。けれど、相手に合わせようとする努力が自分には足りなかったと思います。相手に合わせてみることで新たな発見ができることもあるし、自分だけでは知り得ない世界を知ることもできます。そのような機会を逃してしまった、その機会を疎かにしてしまった自分を反省して、再スタートしたいと思います。