「なぜ働いているのか?」という質問に、「生活のため」と答える人がきっと多いことでしょう。
その中でも「生活」とは言っても人によって様々な理由があるだろう。
例えば「好きなアイドルのための推し活」や「奨学金返済のため」、「好きな服を買うため」たくさんあるはず。

私が働くのは「夢を具現化」するため。その思いで、偶然のご縁により就職先が決まった

私が働く理由も、もちろん「生活のため」。
大好きな旅行や美味しいものを食べに行ったり、コンサートに行くために働く。
しかし、「働くこと」の一番の理由は「夢を具現化」するため。

人生の半分以上は働いて過ごすのであれば、自分が本当にしたい仕事を求め続け、「夢」が形になるまで追いかけて働きたいと思っている。

何のために高校を選び、何のために大学を選んで勉強し活動してきたのかを考えたら、ここで終わってしまうのはもったいない。
そう思い、就活時も大学のキャリアセンターの助言に耳を傾けることなく、自分がやりたい「軸」をぶらさずに進んできたが、中々思うようにうまくいかなくなった。

「この会社の一員になって働きたい」と思った会社に出会うことがなく。だから、全然やりたくもない仕事・興味がない仕事に就こうか、という考えが一瞬頭に浮かんだ。
だが、高校生からずっとぶれずにいた「やりたい」ことを叶えていきたいという思いが強かったためか、偶然のご縁により就活浪人をせずに就職先を決めることができた。

入社3年目、会社の方針転換を聞いて退職を決意した

新卒で入社した会社は、人数は多くはなく、一番若くて30代という年齢層が高い組織。
若い感性を大事にしていただき、同い年の友人と比べて、色んな仕事をされている方とお会いする機会が多い環境に感謝をしながら仕事を行っていた。このまま、この会社を支える人になりたいと思っていた。
そんな考えが一転することが起きた。社会人3年目に入る年だった。

会長・社長からの今後の会社の方針について聞かされた。その内容を聞いて、今のこの世の中と、会社の方針が逆方向に向かっていることに気づいた。少しずつ会社の認知度が高まってきたのに、問題解決が具体的にないまま事業を方向転換する考えに「どうして?」と思ってしまった。

「私は何のために働いているのか」
「何のためにお誘いをいただいて入社を決めたのか」
社会人経験がない私でさえ、このままでは経験が積めずダメになることを悟った。

今でも尊敬している女性上司が産休に入ったタイミングも重なり、色々と考えた末、退職を決意をした。寂しい気持ちは今でもあるが、新卒で入社した会社を退職したタイミングはよかったと思っている。

次の仕事を考えたときに、以前と同じように就活サイトに登録をして、面接をしての繰り返しが嫌だなと思った。会社も、自分自身も「良く思われたい」という気持ちが強すぎて入社した後のギャップにやられてしまうと思ったからだ。

「夢」を叶えるには、「私」という存在が認められ、自分の足りない部分を伸ばしていただける会社に就きたい。この気持ちをお会いした方々に伝え、相談してきた。
すると、私の学生時代の先生から仕事をご紹介いただくことができた。地方で働くことになり少し別業界ではあったが、それも私にとっては経験値を高めることができると思い、そこで働くことを決意した。

夢を実現するために。悔しい、悲しい思いもしたけれど、自分に足りないことに気づいた

だが、地方で働くことの難しさに直面する。地方に住んでいた経験があっても、地方で働くことも、地元の人と仕事していくのも初めてであった。
誰も分かってくれる人がいない環境にくじけそうになりながらも、気持ちは前向きでいて「ソトカラ目線」「旅好き目線」で何かできたらいいなと考えていた。

しかし、社長と上手くいかなくなってしまった。社長と話しても社長が正当化することに必死で、会話が成り立たなかった。「話の論点がずれている。」と指摘を年下の私に言われたくないだろうし、一向に話が進まないワンマン社長だった(自分はワンマンではないといっているにも関わらず)。
他の地元の人は、当たり前だが私ではなく社長に味方についてしまい、私から辞めるように仕向けられた。そのようにさせられたことで悔しい気持ち、悲しい気持ちになった。
それでも悩んだ。雑用に使われるのであれば、退職して自分のスキルを磨き「夢」に近づきたいと思った。

そんな時、地方で仕事するようになってお会いした女性社長さんが、私に手を差し伸べてくださった。おかげ様で、私がやりたい仕事・伸ばしたいスキルに合った会社をご紹介いただいた。今はそこで、経験はないながらも高校・大学で勉強したことや好きなことを少しずつ少しずつ活かしている。

モヤモヤしたり、怒りでぶつけることができなかったり、悲しかったことがあったけど、色んな人と関わることで対応の仕方も学ぶことができたし、自分に足りなかったことに気づくことができた。
ぼんやりとした「夢」とは具体的にどうしたいのか。それを実現していくには、今の私はどうしていかなければならないのかと、仕事を通して前に前に進んでいることに気付いた。

私が、働く理由は夢のため。
今日もまた、自分の夢に向けて働き続ける。