私を変えたひとこと、それは私が働いているアルバイト先の店長の言葉である。
私は高校生のときに初めてアルバイトをしたのがコンビニエンスストアで、20歳になった今でも変わらず同じコンビニエンスストアでアルバイトを続けている。

私は高校卒業と共に上京したため、一度辞めているが、新型コロナウイルス感染拡大で実家に帰省したため、高校時代のアルバイト先にお世話になっている。
私は、今まで「たかがアルバイト」と思いながらなんとなく働き、やらなきゃいけないことをただやる、先輩の指示通りに動く、といったような軽い気持ちで今までアルバイトを続けてきた。

後輩がたくさんできて、シフトリーダーを務めることも増えた

もう4年目となると後輩がたくさんできて、その代り先輩もたくさん辞めて、私はついに学生の中でアルバイト歴が上から2番目になってしまった。それでもまだ、先輩や店長と一緒に働くことが多かったため、二人に甘えながらアルバイトをしていた。しかし、突然深夜帯のスタッフが人手不足になり、それから店長が深夜帯に出勤することが増えた。
その結果、夕方~深夜までの時間帯は学生だけでお店を回さなくてはいけなくなり、私がシフトリーダーになることも増えた。新人の指導もしなければならない。
私は、いつも自分より長く働いている人に甘えていたため、自分がいざシフトリーダーになると不安と負担がとても大きく、アルバイト中はいつも気を張っている状態で、ネガティブな気持ちになっていた。その状態が続き、限界になってしまった私は、他の時間帯に出勤している主婦のパートさんに相談した。

不安が限界に達してパートさん、そして店長に相談した

すると、「店長はあなたを信頼しているからシフトリーダーを任せているんだと思うよ。もっと自信持っていいんじゃない?」と言ってくれた。
しかし、ネガティブな気持ちが強かった私は、その言葉を受けいれられず、「私なんかでいいのかなあ」と思うことが多々あった。そして、ついに店長本人に自分の気持ちを伝えようと思い、私が抱えている不安を全て話した。

そのとき店長は、「今うちの店はあなたがいないと回せてないよ。あなたのおかげでお店が回っているし、僕もあなただから頼っている。たくさん不安やプレッシャーを与えてしまってごめんね。でも自分が思っている以上にもっと自信持っていいんだよ。」と言ってくれた。

店長の気持ちを直接聞いたことで信頼関係が深まり、店長は私の推しに

私は、初めて店長の気持ちを聞けて、とても嬉しかったと同時に、私はもっと頑張らなくてはいけないと思うようになった。これが私が変わるきっかけになった言葉である。
その日から、店長とは今まで以上にお互いに心を開けたような気がする。仕事以外の話も頻繁にするようになった。
仕事上でも、いろんな仕事を任せられるようになったが、今までの自分とは違い、自信を持って仕事に向き合えるようになった。店長が私を頼ってくれているように私ももっと店長のことを頼りにしようと思わせられたし、もっと店長にために仕事を頑張りたいと思う。
今では、私は店長が推しという存在になり、今まで以上に楽しくアルバイトをしている。