あの人たちに謝りたい。

ワタシには親友が5人いた。
中学のときからの親友3人と高校からの親友2人。
高校生の頃に夏休み期間中だけアルバイトをする事になった。
中学からの親友2人も誘った。

みんな同じアルバイト先で働くようになって自然と仲良くなった。
いわゆる青春って時期はこの5人の親友たちと過ごした。

誰かの家に集まってたこ焼きパーティーしたり、お菓子パーティーしたり、お酒を飲んだり、みんなでお買い物行ったり、遠くまでドライブしたり、成人式の後に旅館に泊まったりした。

そんな成人式の1年後。
ワタシは家庭の事情で家族全員で上京することになり、地元から離れる事になった。
親友たちと離れる事になった。
簡単に会える距離じゃなくなることへの寂しさがなによりも大きかった。

親友たちと離れる、それだけでもショックだったのに、上京した後にワタシにとってもっとショックなことが起きた。

慣れない環境にいたストレスを親友たちにぶつけてしまった

上京した後、親友たちだけで飲んでる写真がSNSにアップされた。

私は「みんなで飲んでるよ~」とメッセージ来るかな?とか、「そっちでも頑張れ~」とか言ってるメッセージ動画を送ってくれるのかな?とか勝手に期待してた。
いつもそれが集まらない子がいる時の定番だったから。

でも、違った。
誰からも何にも来なかった。その間、携帯すら鳴らなかった。
寂しかった。「あ、私たちに友情なんてないんだ」って思った。

気持ちを吐き出すためにSNSで親友たちの悪口を書いてしまった。

それを見た親友たちからは、すぐに連絡が来た。
「あれって私たちのこと?」
「そんな事言う人とは友達でいられない」
「ケンカ別れだけは嫌だったけど、ごめんね」
「友達じゃなくて知り合い程度に戻るね」
「最低」

親友たち全員と縁が切れた。
LINEは1通も届かなくなった。
SNSも全てブロックされたし、した。
正直、みんなそこにはすぐ反応するんだ、って思った。

上京してきて友達はいないし、慣れない環境にいたストレスを親友たちにぶつけた形になった。
でも寂しいままより、その方が良かった。
当時の私には都合が良かった。
強がるための理由にしたかったから。

夢の中で泣きながら謝った。そのくらい後悔している

でも、やっぱり後から後悔した。友達を失うことは後悔するには十分すぎる理由だったから。

成人と言っても21歳。まだまだ未熟。
時間が経ってふと思い出した時、思い出した日だけみんなが夢に出てきた。どんなシステムだよ、と思いながらも、しばらくその夢でうなされるようになった。眠るのが怖くなった。

友達を失ったことによる後悔もあり、夢を見たら脳内で何回も謝った。
「悪口言ってゴメン」
「みんなから離れてゴメン」
「親友って言ってるのに何にも相談しなくてゴメン」
「ごめんなさい」
夢の中では泣きながら謝ってた。それくらいには後悔していた。

それでも夢は終わってくれなかった。
その夢は今でも続いてる。
あの時、悪口を言ってしまった親友たちに謝りたい。
ちゃんと直接謝りたい。
なかなか地元に帰れないけど。

もし、会えたら勇気を出して、大人としてその時は言いたい。
「みんな、あの時は本当にごめんね。寂しかったんだ。今更だけど、本当にごめん」
そう言いたい。

ちなみに今、親友たちはワタシを抜いたいつもの5人で仲良くしていると、共通の友人から聞いた。

そしてその後、親友と呼べる人を作らなくなってしまった…作れなくなってしまった自分にも謝りたい。

ごめんね、ワタシ。

またいつか、心を開ける人と出逢ってね。それまでちゃんとワタシはワタシの心と向き合うからね。