わたしが働く理由。それは、自分を好きでいるため。

自分で企画した案が通った!
それは自信に繋がり、自分をもっと好きになる。

お給料が入ったから、シャネルのリップ買おう!
それは可愛さに繋がり、自分をもっと好きになる。

今日はお仕事頑張ったから、お気に入りのカフェでまったりして帰ろう!
それは余裕に繋がり、自分をもっと好きになる。

ある日宝くじで1億円当たってしばらくは働かなくても大丈夫な環境を手に入れたとしても、きっと私は働き続けるだろう。
働くことを辞めてしまったら、自分を好きになれる瞬間を、ほとんど失ってしまうから。

就活を終えた大学生の頃、働くことがとにかく憂鬱だった

就活を終え、残りの大学生活を謳歌しているとき、私は働くことがとにかく憂鬱だった。
そもそも、働く理由が分からなかった。実家にいれば美味しいご飯も、冷暖房の効いた快適な部屋も、広いお風呂もすべてある。少しバイトを頑張れば、安い居酒屋に沢山飲みに行けるしプチプラコスメならそこそこ買える。
あれ、これって働く意味ある‥?

ただ年を重ねたから、社会に出て働くというルールに則って生きていかなくてはならない。
そのルールを破ったら、その途端に難あり人間扱い。
「あのお宅のお嬢さん、働いていないんですって。」なんて近所のおば様方のウワサの的。
年齢って、残酷だなあ。当時の私はつくづくそう思うのだった。

入社して半年、やっぱり仕事が楽しくなかった。嫌いだった

入社して営業として働き始めて半年程経っても、その思いは変わらなかった。
働くメリットといえば…給料が貰えることくらいだろうか。学生時代は5、6枚ほどだった諭吉の枚数は、社会人になったら何倍にもなった。おかげで同僚と沢山飲みに行って、沢山服やコスメを購入して、沢山貯金もできた。

けれど、それでもやっぱり、働くことのデメリットの方が私にとっては多かった。
まず、早起きが嫌。毎日7時に起きる生活。「早起きは三文の徳なんて言うけど、どこがだよ!」と内心キレ気味に毎朝起きていた。9時から18時まで「仕事」という予定に縛られるのも嫌。とことん自由を愛する私にとって、平日の朝から夜まで仕事という予定を入れられるのは耐えられなかった。
そして何より、仕事が楽しくなかった。

お客さんへテレアポし断られ、やっと会えたと思って提案しても断られ、泥臭い営業という仕事が楽しくなかった。嫌いだった。

小さな”嬉しい”の積み重ねが、いつしか働く理由を作ってくれた

そんな私が働く理由を見出せた理由。そこには正直、明確なキッカケとかは無かったと思う。お客さんから、「あなたと出会えて良かった。」と言われたり、新しいプロジェクトに若手で唯一アサインされたり、稼いだお金でオシャレをもっと頑張ったら「可愛くなった!」と言われたり…。
そんな小さな「あっ、嬉しいな……。」の積み重ねが、いつしか働く理由を作ってくれた。

働くことで、私は自分を好きになれる。

大きな仕事を乗り越えた自分、前まで苦手だったお客さんを好きになれた自分、会社から大切にされている自分、稼いだお金で自分磨きをしている自分…働いている自分は、きっと働いていない自分よりも生き生きして輝いているから、そしてそんな自分が好きだから、私は働くことを止めない。