私は3人姉弟の真ん中で、2つ年上のお姉ちゃんがいる。お姉ちゃんのことが大っ嫌いになって、本気で家族と縁を切りたいと考えていた時期もあった。それでもやっぱり私にとっては唯一の家族(両親はあくまでも他人同士・唯一血の繋がりがあるのは姉弟)だから、そんなことは出来るはずもなかった。今ではイイ距離感で、イイ関係。友達以上、恋人未満のような感じで、なんでもホンネで話せる心地の良い関係。

どんな時もお姉ちゃんの背中に追いつこうと、私は必死だった

幼少期は、よく私からケンカをふっかけていたね。天然パーマが綺麗な髪の毛を引っ張ったり、戯れあいながら噛み付いて私の歯形をつけてしまったり、時には本心にもない心ない言葉であなたを傷つけてしまったり…。私より出来ることが多くて、私よりも何でも先に出来る環境があって、幼稚園や小学校でどんな経験をしているのか、とっても気になって、そんなあなたがとっても羨ましかったんだ。

中学校にあがると授業で担当の先生が共通になってイジられたり、高校になると好きなこと・得意なこと・好みがハッキリして、比べることでもない事でプライドを競い合ったり。どんな時もお姉ちゃんの背中に追いつこうと、私は必死だったのだと思う。

そんな時、お姉ちゃんは神戸の大学に行くと家を出た。同じ日本に居るのにどこか遥か遠くに行ってしまうような気がして、一緒に居ればあんなにケンカしていたのに、とってもとっても寂しかった。

お姉ちゃんも関西に居たから、私も留学する為に行きたかった関西の大学を安心して選んだのだと思う。休日やバイトがない時は、中間点で落ち合ってショッピングを楽しんだり、実家が恋しくなった夜は一緒に夜を過ごしたり、両親の協力もあり親元離れての生活も満喫していたと思う。

なんでもっと早くお姉ちゃんの異変に気づいて対処出来なかったのか

明るくて可愛らしいお姉ちゃんがある日変わってしまった。いや、徐々に変わってしまっていた異変に、お姉ちゃんのSOSに気づけなかった。1番近くに居た私が気づけなかった。

双極性障害と付き合って5年目を迎えるお姉ちゃん。外見ではパッとわからない、心の病を抱えるお姉ちゃんが、摂食障害にもなった時はまるで別人のようで、お姉ちゃんに会いたくなかった。なるべく会わないように、距離を置いて避けるようにしていた。

私の知っているお姉ちゃんじゃない。なんでもっと早くお姉ちゃんの異変に気づいて対処出来なかったのか、後悔の日が続いた。なんで、私のお姉ちゃんがこんなに苦しまなきゃいけないの。なんで、なんで、なんで…

普通に生活出来ることは、ごく当たり前のようで当たり前ではないのかも知れない…と、お見舞いの帰り道、涙と共に日常がある幸せを噛み締めた。
今は彼女なりに病気と上手く付き合っている。一歩ずつ、一歩ずつ、明るい未来に日々前進している。ゆっくり、焦らず、気負わず、何事も自分のペースでいいんだよ。笑顔が増え、幸せそうな彼女の姿を見ると、私も嬉しく元気になる。

私のお姉ちゃんで居てくれて、ありがとう

そんな今のお姉ちゃんに伝えたい5つのこと。
1. 周りと比べなくていいんだよ。いつも自分基準のものさしで、自分のペースで。
2. 弱い部分を見せたって、周りに頼ったっていいんだよ。人は支え合って生きているから。
3. あなたの笑顔はOnly One! どうか、その素敵な笑顔を忘れないで!
4. やりたいことなら、何でも出来る!未来は限りなく可能性で満ち溢れている。
5. 私のお姉ちゃんで居てくれて、ありがとう!!真衣ちゃんの手料理は世界一!

これからも、ずーっと仲良くしようね!
みんなで幸せになろうね。
お姉ちゃん、大好きだよ。