この体を手に入れられたのは、コロナの「おかげ」。そう思いたくても、やっぱり憎くて

全てを話すと長くなるので要約すると、

転職して外資系航空会社に入社

コロナで契約が延期となり帰国

日本でダイエット開始、約1年で10キロ減

という流れ。つまりわたしはかなり痩せた。

一度きりの人生を、このままの体で終えるなんて嫌だった

このダイエットの成功は、わたしの中の「なにくそ」魂に起因していると思っている。
帰国してしばらくは、全てを失ったような絶望感に苛まれ毎日泣いた。しかし同時に、目に見えないウイルスのせいでわたしの未来がマイナスの方向に動いていくことが許せなかった。
痩せよう。
2キロとか3キロとかじゃなくて、今までの人生で一番痩せよう。
そう決意した。
昔からK-POPアイドルが好きで、中高時代は少女時代に傾倒。「とにかく今すぐあれくらい細くなりたい」という短絡的思考から、「1週間レモネードだけで生活する」といった無理なダイエットを敢行、見事7キロ痩せたが(!)、すぐに元通り以上にリバウンドした。

別に、ものすごく太っているわけではない。BMIで言えば標準に分類される。しかし、わたしは自分の体型に納得したことがただの一度もなかった。加えて、異性に体型をイジられるという、個人的に最も屈辱的な体験も何度かしてきた。
一度きりの人生を、このままの体で終えるなんて嫌だった。

100%この体型に満足できてはいないが、かなり自信がついた

ずっと思ってきたことだけど、それを実現すべきタイミングがついに訪れたのだ。
わたしは身長168cmと日本人女子にしては背が高い方なので、きっと痩せればモデルのようになれるはず。大好きなファッションだって心から楽しめる。
そんな希望を胸に、わたしは毎日、ステイホーム&ダイエットの日々を送った。自分を鼓舞し続け、ルーティンをひたすらこなした。
詳細は割愛するが、結果として10キロ痩せることに成功した。「美容体重」とよばれる数値も下回り、デニムは2サイズダウン。正直まだ100%自分の体型に満足できているわけではないが、それでもかなり自信がついた。買い物が楽しくて仕方なくて、毎月カードの請求が結構きつい。

コロナがなければ、きっとわたしは海外での新生活を楽しんだり、仕事で悩んだり、忙しない日々を生きることに精一杯で、ダイエットは二の次になっていたかもしれない。
この体を手に入れることができたのは、コロナの「おかげ」なのかもしれない。

でも。それでも。
依然として、わたしは、コロナのことが憎くて。帰国する時は、こんなにも事態が悪化するとは思ってもみなかった。長くても半年かな、なんて同期と笑い合っていた。
しかし、1年が経った今でも状況はあまり良くなったとは言えない。
現在わたしは、アルバイトで生計を立てている。契約を無事に結べるその日まで、アルバイトで食い繋ごうというプランだった。しかしそれはいつになるかもわからないし、保証だってない。

今の世の中のプラスの側面を見ようとする努力を、したくない

就活をした方がいいのかも。最近はそう思い始めた。
家の中でPCに向かい合っているだけの毎日。痩せて着こなせるようになったけれど、中々袖を通す機会に恵まれない素敵な洋服たち。
あー、気が狂いそう…!
こんな状況でも腐らずにダイエットに励んだ自分は誇らしい、よく頑張ったと褒めてやりたい。しかしリワードがなさすぎて泣けてくる。

もちろん、「もういいやー」とスナック菓子を爆食いするつもりは毛頭ない。けれど、こんな世の中あんまりじゃないか。
現状を悲観することは、ひどく後ろ向きで悪しき行為だと思われるかもしれない。それでもわたしは、「新しい生活様式」とか、「withコロナ」とかいう言葉を聞くたびにそら恐ろしくてめまいがする。

わたしはコロナがきっかけで何かが良くなったとは思わないし、思いたくもない。今の世の中のプラスの側面を見ようとする努力をしたくない。とんでもなく陰気なやつ、と思っていただいて結構だ。
「ふざけんな」という気持ちを発散したくて、願わくば誰かと共有したくて、それだけの思いでここまで文字を打ち込んだ。
ヨガとか瞑想とか、セルフケア的なこともしたけど、わたしには(精神面では)全く作用しなかったようなので、もう諦めて、この怒りを抱きしめたまま生きることに決めた。
むかつく、あーむかつくと思いながらも、それでも理想の体を目指す努力は怠らないし、最高の未来だって手に入れてみせる。わたしって本当に粘着質な女だなあ。
さて、筋トレでもするかー。

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