あれは小学5年生の時だった。私はクラスの7人女子グループに入っており、そこではいじめの連鎖だった。
ボスの命令で一人、また一人と「除け者」にされていくグループ
まず、ボスがいて、その子とは昔から仲が良く、まあ気もあっていた。けれど、その子が誰かを除け者にし出してからは、毎日が心地悪くなっていき、気がつけば遊ぶのに誘われると吐き気がしていた。
まあボスが悪いのだが、私は手下の一人である女の子Aが大嫌いだった。それは何故かといいうと、私がこのグループに入った当初から、何かと嫌がらせや嫌味を浴びせてきていたからだ。周りは気にも止めないが、私はすごく腹が立っていた。
ある日、私を嫌っていたAが、いじめの対象になった。遊びに誘うのをやめて、無視し、当時流行った「3DSのフレンドから外せ」と命令が出た。それは、私にとってとても清々しい命令だった。
すぐフレンドから外して、話しかけてきても無視をした。けれど、心の中で「こうじゃない、この先Aはどうなるの…」というモヤモヤがずっとあった。
またある日、別の子がターゲットになった。その子をBとしよう。私とBの性格はあまり合わないが、好きだった。けれど、ボスは私へ「Bが恋している男の子に、Bを嫌わせるようにしろ」という命令がきた。
でも、私は男の子とあまり話さないから、それはボスが自ら決行し、私は席替えでその男の子と席が隣になったので、ずっと話しておくように言われた。そして、Bは落ち込み、またボスから、3DSのフレンドを外すように言われた。
けれども、私は外さなかった。何故か分からなかったが、今では友達を辞めたくなかったのだろうと思う。でも、ボスがチェックしにきてすぐ消した。
私はボスの命令を聞きながらも、ずっとBのことを考えていた
それからボスの暴走は止まらず、私はずっとBの事を考えていた。グループを抜けたあとも、あらぬ噂をたてられてBは孤立していた。私は罪悪感で、胸が押しつぶされそうになっていた。
そして、決行した。何をしたかというと、まずグループを抜けたいことを相談した。そして、イラついていたがボスからの遊びの誘いを毎回断り、BやCと遊んでいた(Cはグループに全く無関係)。
だが、事件が起こった。グループの誘いを断り、BとCと私で遊んでいると、公園でグループの人たちと出くわしたのだ。
彼らは、何故か人数が増えていた。ヒヤッとして、もうダメだと思ったが、逆に吹っ切れてもう終わらせてやろうと考えた私は「ごめん。もうあんた達と遊びたくない」と言い、3人で通り過ぎた。まあ、後ろで何か言われたり、次の日睨まれたりもしたが、どうってことなかった。
あの頃から7年たった今も、BとCは私の「大切な親友」
それから7年たった今、BとCとは親友であり、大切な存在だ。あの時の事は、Bは少々トラウマをもっていて、あの時の話になると私は自分を許せないから話を変えてしまう。けれども、私はBに謝りたい。今更昔のことを掘り返して、嫌な気分にさせて謝るなんて…といつも考えているが、7年経った今でも後悔している。
「あの時はごめんね」その言葉すら、怖くて言えない。もう過去のことだが、こうして後悔は残り続けることもある。
あのグループを抜けて正解だったと思うし、親友のBを選んで、受け入れて貰えて本当に感謝している。「ありがとう」も言いたいな。