社会に対する不満はたくさんある。その中でも私が最近、よく考えたらこれって男女で不平等なんじゃないかと思うことがある。

それは、男女の就業機会の格差だ。

転職活動をしながら妊活・出産を「同時」に実現するのは、無理?

私は入社2年目で結婚し、引っ越したことで会社が遠くなった。働き続けるなら、もっと環境の良い会社がいいのではと思い、転職を考えだした。それと同じタイミングで、ずっと子供が欲しかったから、環境が整ったし妊活を始めたいと思った。

転職エージェントに登録して相談すると、転職と妊娠を同時に実現するのは、無理ということだった。「転職活動をしながら妊活することはできるけど、妊娠した時点で転職は諦めるか、転職がうまくいったら転職後は数年、妊活は諦めて勤めるか…」と言われた。

また、「採用する側としては、働き続けてくれる人材が欲しいから」とも言われた。その時は確かにと納得し、転職活動をしながら妊活することにした。

結局、活動しだして早々に妊娠が発覚し、転職を諦めることにした。しかし、その後妊娠3ヶ月で流産し、転職か妊活かの振り出しに戻った。

「働き続けてくれる人材」って、子供を持ちたい女性は対象外?

流産を経験したことで、私の選択はますます難しくなった。この先一生、子供を授かれないかもしれないという漠然とした不安が生まれ、妊活を先延ばしにすることが怖くなった。しかし同時に、今の会社で働くモチベーションが低く、通勤に時間をかける環境で赤ちゃんを授かることはできるのだろうか? という別の不安も出てきた。

この不安を抱えているときに世間で話題になったのが、東京オリンピック組織委員会元会長の森氏の発言だった。私も女性として、あの発言に違和感は感じたものの、憤りを感じるほどではなく、世界の反応と自分の感覚に大きなズレがあることに気づいた。女性と男性の区別と差別の違いを立ち止まって、よく考えたことがないと気づいた。

転職に話を戻すと、採用する側の“働き続けてくれる人材”というのが、そもそも子供を持ちたい女性を対象としていないことが、差別ではないかと思った。直接的ではなく、間接的に表現した女性差別ではないかと思うのだ。

例えば、何かの対象が50mを8秒以内で走れる人だったとしたら、圧倒的に男性の数が多くなるだろう。直接的に「男性を対象とする」と言ってはいないけれど、間接的に女性を排除してはいないだろうか。生物的に違って、どうにもならない事を“区別”と謳って、“差別”していないだろうか。

転職とか妊娠とか「自分の生きたい道」を進めるようにしたい

今、私は転職せずに働き続けている。もちろんコロナで転職しにくいとか、やりたい仕事が分からなくて転職しにくいというのもあるけど、一番の理由は育休を取りたいから。未来の私がどうしたいかは分からないけど、選択肢を残すために保障された環境で出産、子育てをしたい。

私が社会制度を変えるなら、まず育休の条件をなくしたい。どんな雇用形態でも、入社何年目でも、自営業でも、国が育休を保障する仕組みにしたい。

そして、出産や子育てが、仕事と同じように評価される国にしたい。誰だっていつだって、転職とか妊娠とか自分の生きたい道を進めるようにしたい。