「見た目は甘口だけど、中身は辛口」
これは、私のキャッチコピーだ。自己紹介の時に言っている。丸2年は使っている。
私は外見とは裏腹に辛口発言をする。それが私の見せ方であり、見られたい自分だ。
「長濱ねる賞」を見て真っ先に思ったことは、私らしさと見せ方だ。
自分で決めたキャッチコピーは、歌の活動にも表現されている
キャッチコピーは自分で決めた。動画配信をしている私は、素直に出た言葉がリスナーさんに「辛口だ」と言われた。それがきっかけだった。
それまで「冷たい」と言われたことはあったが、「辛口」とは言われたことがなかった。
私は物事をはっきり言うタイプ。思ったことは素直に述べる。他人に嫌われることは怖いが、言わないで悪い方向へ進むなら言った方が良いと思っているタイプ。
しかし、私の外見とのギャップについていけない人は、辛口発言をする度に、私から離れていった。物事をはっきり言う性格は私のふわっとした外見に似合わないらしい。「イメージと違う」と言って離れていった人はどれだけいるだろうか。
私の外見はよく「ふわふわしている」「おっとりしている」「アイドルっぽい」「癒し系」など言われる。声自体はアニメ声っぽいらしい。
それが口を開けて何かを発すれば、「辛口」「冷たい」「怖い」「厳しい」などと言われる。
これは私の歌詞にもよく表現されている。
私は現在シンガーソングライター。オリジナル曲『存在リミット』では、「己の身勝手 振り回すな」と叫ぶ。歌っている時はロリィタファッション。見た目はフリルたっぷり、リボンやレースがついたふわふわで可愛らしい服装をしているのに、叫ぶのだ。私は本音を。歌っている、というよりは叫んでいる。
「歌詞が怖い」とも言われたことがあるが、「それが本音なのだから仕方がないではないか。」と思うことが多々ある。
応援してくださる人の中には、歌の活動をあまり応援してくれない人もいる。配信で喋っているだけで良いと。
それでも私は、やりたい歌をやるのだ。''見られたい自分''を表現するために。
この世界の私は自分らしい自分でいたいから、外見と裏腹な事をする
何故外見と裏腹な事をするのか。それは、演技している、ただ笑顔で存在している私ではなく、素の私を皆に見せたいからだ。外見通りに私を表現してしまうと自分とは思えなくなってしまい、精神的に辛くなっていく。その世界で生きていくためにはやむをえないことでしょ?と他人に思われるかもしれないが。
求められる通りに振る舞わなければ、要らない人間だと思われる。それは何処の社会でもそうだ。それでも私は、せめてこの世界の私は、自分らしい自分でいたいと思う。
世の中、笑顔だけが全てではない。悲しんだり、苦しんだり、怒ったり、様々だ。そのような複雑な気持ちを共有できればと考える。
だから演技せず素のまま私を表現している。辛口で冷たく厳しい私を。皆は私がずっと笑顔であれば良いと思っているかもしれないが、ずっと笑顔でいることはない。
歌もそうだ。私が訴えたい事、叫びたい事を歌にする。時には口が悪くなる時もあるが、それが私。思っていない事、嘘である事は歌えない。そのような理由で私はあまり明るいテーマの歌を歌わない。
私を推したら、恐らく素敵な夢を見させることはできない。しかし、現実を共有、共感することはできるであろう。そう思っている。
自分らしさを消さないといけない社会があるとしても、私は私でいたい
歌っている私、配信している私以外の私はどのような私であるか。
私は基本的にはいつでも変わらない。素の私だ。仕事でもプライベートでも厳しいことを平気で言う。(立場上言えない場合、空気読んで何も言わない場合あるが。)それが外見に合わないと言われても。
物事をはっきり言うタイプは、時には敵を作りやすい。その性格を見てわざとキツイ嫌なことを言ってくる人もいる。特にSNSで。
それでも私は私を突き通す。
需要と供給がうまくいかないと生きていけない場合は沢山ある。我儘と言われるかもしれない。ロボットであるかのようにら自分らしさ自体消さないといけない社会もあるかもしれない。
しかし、私は出来る限り私でいたい。「見た目は甘口だけど、中身は辛口」これは私のキャッチコピー。辛口な部分は“私らしさ”の一つなのだ。
これからの私も、“見られる私”ではなく“見せたい”自分を皆に見せる。望まれてない私かもしれないが、それが“私らしさ”であるから。