ああ、つらい。
私は、漢方薬「命の母 ホワイト」を4錠手に取り、口に流し入れる。
皆さん、突然ですが、生理痛やPMS(月経前症候群)はきついほうですか。
私は、アラサーになってから、特に生理痛やPMSがひどくなっているような気がする。
気分の落ち込みや体のだるさ、ひどいときは吐き気や貧血も出てくる。私の場合、特にPMSによる気分の落ち込みがひどくて、地球滅亡の前夜ぐらい、メンタルがダメージを受ける。ああ、もう無理だあ、生きていけない――。
お願いだから誰も近づかないで!と、ハリネズミ状態になる
PMSが終わると、何事もなかったかのように、けろっと元に戻るのだが、それまでが、まあつらい。急に過去の自分に対する反省会が始まって、ああ、自分はなんてだめな奴なんだとか、ああ、あのときは恥ずかしかったとか、将来が不安だとか。急に哲学者みたいに、考え続けるようになる。
そして、甘いものが食べたくなり、モンスターみたいに、チョコレートをむしゃむしゃと大量に食べるのだ。それが、毎月、繰り返される。
同じように生理痛やPMSがきつい人がいたら、つらいですよねと共感し合えるのだが、
悲しいかな、個人差があるため、男性や、同じ女性でも軽い症状の人からしたら、理解しにくいということもある。
休みの日に、PMSによる眠気がすごいこともあって、体がしんどくて寝ていると、「また生理前やからっていうてるわ」と、家族に言われることがある。「そんなしんどいはずない。私は全然大丈夫やし。ただの甘えちゃう?」みたいに。
母と妹は比較的症状が軽いからかもしれないし、私が大げさなのかもしれないが、本当に体がだるくてイライラ度合いがすごいのだ。誰かにやつあたりしそうで、お願いだから誰も近づかないで!と、ハリネズミ状態になる。
「生理」ちゃんは憎めなくて、前向きに。勇気ももらえた
そういうときは、温かい飲み物と漢方薬を飲んで、おふとんに入り、ごろごろ寝る。自分に優しくしようと言い聞かせて。まあ、一日の大半がそれでつぶれてしまうのだが。
そして、PMSが終わったと思ったら、次は生理痛。今度は身体面のダメージがくる。頭ががんがんと痛くて、おもりがぶら下がっているような腹痛。そして、腰も痛くなる。
あるとき、ネットで『生理ちゃん』の漫画を目にしたときは、うわあと共感の嵐だった。そして、「生理」を取り上げてくれてありがとうっていう気持ちでいっぱいになった。
「生理」がくると、お腹も頭も痛くなるし、なんで女性だけなんだあ!って思うけど、読んでいるうちに、登場する「生理」ちゃんは、どこか憎めなくて。ちょっと前向きに捉えられるようになった。そして、生理でしんどくなることは、全然恥ずかしいことじゃないんだ、自分だけじゃないんだって勇気ももらえた。
個人の裁量に任され、自己申告制のため、ハードルが高い生理休暇
調べてみると、労働基準法68条で「生理休暇」というのが、毎月定められているらしいのだが、実際取ったことはない。会社の説明でも形式上は取ってもいいことになっているが、私が見たかぎり、「生理休暇」を取得している人は見たことがない。
しんどくても、上司に言いづらいし、周りに取得する人がいないから、余計取りづらい。「症状がつらすぎて働くことができない」というのが条件になるらしく、個人の裁量に任され、自己申告制のため、ハードルが高くなる。みんな取得するのが当たり前になったらいいのになあ。
周りから見たら、そんなに体調が悪そうに見えなくても、痛み止めを握りしめて、必死に我慢して働いているかもしれない。
もっとオープンに、気楽に、「生理休暇」を取得できるようになればなあ。
取得するときも、申し訳ないって気持ちにならないように、「ちょっと生理の旅に出てきます!」って感じで。周りも行ってらっしゃい!みたいに。そして、お互いが助け合えたら。
旅から戻ってきたら、元気にその分、働きますので!