人間、詰まるところ、ひとりだと思う。家族も友達も所詮他人で、みんな、1番大事なのは自分なんだろうな。それだったら、人に期待しないように生きよう。

もし自分が相手に期待した言葉が返ってこなかったら、勝手に傷ついて悲しくなっちゃうから。強くなりたい。1人でも生きていける、強い女性になりたい。

私はずっとこう思って生きてきました。

弱音を吐いたら"メンヘラ"って思われそう…。感情を飲み込む日々

私の性格は、一言で言うと完璧主義です。全然完璧じゃないけど、ギリギリのところで取り繕いながら毎日やり過ごしてるおかげで、周りからは、器用だね、なんでもできるんだねーと言われます。いつも笑顔で元気で明るいねとも言われます。

実際、そういう人になりたいと思っているからそう言われると嬉しいし、少し安心します。よかった、バレてない。ただ、その安堵感が自分の首をどんどん絞めているな~とも時々感じてしまうのです。

本当の自分は、どちらかというとメンタルが弱くて不器用で、楽観的に物事を考えることができません。辛くて悲しくて泣きたくて、誰かに頼りたい。心の中にある感情を全て吐き出してしまいたい。そんな夜が何度もあります。

でも、そんな時決まって頭に浮かんでしまうのは、周りからの反応です。

ああ、ここで弱音を吐いたら"メンヘラ"って思われちゃうかな。くったくなく明るい人になりたいのに。自分には面白みもないし、つまらない人間だと思われちゃうのかなー。あーだめだ、弱音なんて吐けるわけない。

こうやって消化しきれない感情をなんとか飲み込んで、1日1日をやり過ごしてきました。

祖父の訃報に落ち込む私に、友人たちがかけてくれた言葉

そんな自分に、昨年ある事件が起きました。だいすきなだいすきな祖父が亡くなったのです。

私はおじいちゃんおばあちゃんっ子で、小さい頃から、夏休みになると1人で飛行機に乗って祖父母に会いに行っていました。祖父は、体が大きくて包み込んでくれるように優しくて愛に溢れていて、いたずらっぽく笑うところがだいすきでした。

そんなだいすきな祖父が亡くなったのです。母から、祖父が亡くなったから帰省するよと言われて、頭が真っ白のまま空港に向かいました。

その時の私はサークルのチーフを任されていて、やらなければいけないことがありました。だけどもうそれどころじゃなくて、何も考えられなくて、とりあえず、サークルのメンバーに祖父が亡くなったから帰省すること、少しの間連絡が取れなくなること、チーフ会議に出られなくなることを伝えました。

すると、「こっちは私たちに任せて大丈夫だから、安心して行ってきて!」「気をつけて行ってきてね!」「心病んだらいつでも電話してね!!」と優しいメッセージが沢山届きました。私は、人の温かさで胸がいっぱいになって、自分は果たして何を気負っていたのだろうかと今までの悩みがすごくちっぽけに思えました。

人ってあったかいなー。助け合うって大切だなー。人を信頼するのも悪くない!!祖父を思う気持ちとあいまって涙が出ました。

完璧じゃなくても、弱さを認められる自分になりたい

弱さを見せるのは、すごく怖いです。本当の自分をさらけ出して、それを否定されたらすごく傷ついてしまうからです。

ただ、必ずしも強く完璧である必要はないんだなと、この出来事を機に思えるようになりました。今まで、弱さを認められなくて弱い自分を否定して殺してきたけど、そんなことはしなくていいんだ。負の感情も咀嚼して消化して、ゆっくり向き合えばいい。確実に存在する弱さを見て見ぬふりしてたら心が疲れちゃうよなーとも思えるようになりました。

そうは言ってもすぐに性格が変えられるわけではなく、未だに1人で抱え込んでしまうのが本当のところです。でも、たまには人を頼って、肩の力を抜いて人にも自分にもゆるく優しく向き合っていきたいな~と思います。

私は先日誕生日を迎え、はたちになりました。
20代、弱くても、完璧じゃなくても、自分を愛せる女性になるぞー!