私は今、毎月来る生理にショックを受けている。

妊活を始めて4ヶ月目、妊娠検査薬はなかなか陽性になってくれない。今月こそは……と期待する気持ちと、また生理が来てガッカリしたくないという気持ちでいっぱいだ。

私には、人生で3回「生理」が来てホッとしたことがある

そもそも妊活4ヶ月目といっても、その前に流産、その後の経過を見ると2ヶ月は妊活出来なかった。なので、実際には半年以上、子どもを授かる日を待ち望んでいる。今は毎月の生理に泣かされている私だが、人生で3回生理が来てホッとしたことがある。

1回目は初潮を迎えた時だ。中1の時、休み時間にトイレに行ったら血が出ていて、ついにこの時が来たか! と思った記憶がある。

「早く来て」とも「まだ来ないで」とも思っていなかったが、ちゃんと無事に来たことに安心した。この頃は今よりずっと生理痛がひどく、立っているのが辛いこともあった。でも、仕方ないと思っていたし、そういうものだと思っていた。

2回目は留学中である。私は20歳の時に、1年間海外留学をしていた。はじめの半年間は生理が一切来なかった。

一人暮らしもしたことのなかった私が、日本人のほとんどいない慣れない環境で、文化も言語も違う中生活しているのだから仕方ないし、よくあることだと思っていた。なんなら面倒な生理が来ないことで楽だとすら思っていた。

たしかに生理はストレスに大きく影響されるし、留学中の身体の変化はよくあることである。でも、今思えばちゃんとした知識を持っていたら、もっと何か対処できたのかなと思う。少なくとも生理が止まったのが一時的で、またきちんと来てよかったと今は思う。

流産を経験した後「生理がきちんと来るか」すごく不安だった

3回目は流産後である。出血などはなく、お腹の中で赤ちゃんの心拍が止まってしまったという稽留流産の診断を受けた私は流産手術を受けた。出血が続き、術後1回目の生理は薬で起こした。次の生理がきちんとくるか不安だった。

でも、2回目の生理は早くもなく、遅くもなく正常な期間でちゃんとやってきた。この時ほど、生理が来たことに安堵したことはない。

自分の力でちゃんと体が元に戻ろうとしている、正常に機能しようとしていることが嬉しかった。この頃に私は妊娠の仕組みや生理について人生で初めてきちんと調べた。

生理は女性にとって、たしかに煩わしくて面倒なものである。毎月きっちりまったく同じ日に来てくれればまだ準備できるが、そうともいかない。プールや温泉に行く予定がある時は、予定からずれないで! と願わずにはいられない。

でも、生理は女性にとって必要なものだし、きちんと来なかったり、だらだら続いたり、生理痛がとても重たかったりするのであれば、それは体が不調を訴えているということである。

人生の半分程を共にする生理なのに、正しい知識を教わる機会が少ない

私はその辺りのことを25歳にしてようやく知った。学校でちゃんと教わった記憶はないし、会社でセミナーがあるわけでもない。

人生の半分くらいを共にする生理なのに、正しい知識を人から教わる機会が少ない。会社の経費で外国に行くこともあまりないのに英会話を教えてくれるというのなら、代わりに妊娠や生理のことを女性にも男性にもきちんと教えてほしいものである。

少なくとも今の社会で私にできることは、自分の生理と向き合って、不調があれば調べたり、病院へ行くこと。そして、自分の経験を周りの人や将来生まれてくる自分の子に話すことだと思う。

でも、今はとりあえず、次の生理が来ないことを祈る。