月1回来る、あのイベント。
さすがに我慢強いわたしでも、あの痛みと気持ちのコントロールが効かなくなって嫌気がさしてしまう。

本当に辛い。女の子って生きてるだけでえらい!って心から思う

わたしはどちらかといえば、イベント中よりもその前の方が症状が重くて月経前症候群“PMS”だ。
PMSというのは、腹痛、腰痛、頭痛、めまい、吐き気……など様々だけれど、腹痛は、誰かに内臓を握りつぶされてるような耐えがたい痛みだし、頭痛は、脈打つたびに喉まで響くようなズキズキ感で、ベッドから起き上がれないしスマホを開く力も奪われてしまうほどに重たい。
吐き気でいつもはおいしく食べられるご飯だって、気持ち悪くなって喉を通らない。
情緒が不安定すぎて、道ばたに落ちてる石ころにすらイライラしてしまう。

その症状たちも、その月のストレスやメンタルの幸福度によって毎月重さが変わるから本当に厄介だ。
失恋だとか、大切な人の死とかでダメージを食らったときには大体3ヶ月来なくなってしまって、来ない期間は絶賛毎日PMSで、本当に辛い。
だから女の子って生きてるだけでえらい!って心から思うし、女の子たちはもっと自分を褒めて、優しくしてあげて欲しいって思う。

そんな中、周りの女の子たちの話を聞いていて思うことがある。
それは「生理中、彼氏に当たって喧嘩しちゃう」パートナーとの悩みだった。
わたしも過去に同棲していた彼氏がいたので、とても共感できる悩みだった。
そこで実践して良かったことをこのエッセイに残したいと思う。

おすすめは事前の伝達、その後のフォロー、動画視聴による理解

ひとつめは、自分は生理前、生理中、どうなっちゃうのかをあらかじめ伝えておく。
例えば、彼氏とデートの前の日に「今、生理前でスマホ開けんくらい頭痛いし、メンタル不安定だから当たっちゃうかもしれない、わたしも気をつけるけど、もし気に障ること言っちゃったりしたら、ごめんね」と、伝える。
これってすごく大切な事だと思っていて、あらかじめ伝えておくことによって男性側も心の準備だったり、デートの過ごし方を考え直してくれたりする。

ふたつめは、生理中、当たりがきつくなってしまったら、その後のフォローを入れる。
「そうじゃないってば!!なんでわかってくれないの!?」
生理中って、本当に自分をコントロールできなくなる。
違うよ、もっと優しく言いたいのに、なんでこんなきつい言い方しちゃうんだろうって心ですごい葛藤して勝手に一人で苦しくなってる。
大事なのは、その葛藤も一緒に、口に出すこと。それでとても楽になった。
「なんでわかってくれないの!?……違うの、ごめんね、ほんとはこんな言い方したくないの。でも言っちゃうの、生理中ってほんとうにコントロールできなくなっちゃうから困るなあ……」
これだけで、大分自分も楽になるし、男性側もイライラしてるのは「俺のせいじゃないんだな」って勘違いもしなくなるから、恥ずかしがらずにやってみて欲しい。

三つめは、彼氏と一緒に“生理”や“PMS”についての動画を見て、理解をしてもらう。
これはかなり難易度が高いけど、説明が恥ずかしい、言葉でうまく伝えられない人には
一番おすすめ。
わたしは「あのね、わたしPMSっていうの持ってて、どういう症状が出ちゃうのかうまく言えないから、一緒にこの動画見て欲しいの」と言って助産師のシオリーヌさんの動画を彼氏に見せたことがある。
すると当時の彼氏は「女性って本当に大変なんだね」と理解を深めてくれた。

彼氏が笑顔にさせる女性は愛されるし、そんな女性でありたい

最後は、可愛く不機嫌になる。
「伝え方」って、小さな事でとても大きく変わって伝わる事があると思っていて、例えば不機嫌を「ほんとむかつく」って真顔で不快さ全開で言うのと、「もーーー!!!ほんっとむかつく!!今ね、わたしめっちゃ自分にむかついてるんだよ!!おもしろくない!?」
って眉毛をハの字にして困ったように全力で不快さを表現するのでは、受け取る側も、感じ方が全然違うと思う。

大好きな人だからこそ、わたしの不機嫌で不機嫌になって欲しくないし、できることなら笑顔になっちゃうような伝え方をしたくて身につけた技だ。
不機嫌を我慢しなくていい上に、彼氏に「なんだよそれ(笑)かわいいなぁ」って笑顔になってもらえる女性って、やっぱり愛されるし、そんな女性でありたいなって思う。

今はこの4つのことを大切にして、パートナーや、職場の上司と向き合っている。
「なんで理解してくれないの!?」と思うのであれば、「理解してくれるように言い方や伝え方を努力する」ことも大事なのだ。
「おなかが痛い」のではなく、「おなかが内臓を握りつぶされてるみたいに痛い」
の方が、痛みを想像しやすい。

男性は、生理を経験しようと思ってもできないし、ならば女性は伝えるしか手段がないわけで。いかにわかりやすく、伝えるかだと思う。
わたしはこの4つを実行するようになってから、生理に関するパートナーとの悩みはかなり減ったし、むしろ寄り添ってくれることが増えたので、毎月辛くても頑張ってる女性がこれ以上辛い思いをしないために、是非おすすめしたい。