私は母親の旧的な価値観を変えたいです。彼女の旧的な考え方は、私の行動を制限し、息苦しさを感じさせ、本音を言えずにいることがいくつもあります。

母親が不機嫌になるような話題を避けていた私。大学生になって解放された気分になった

末っ子だった私は、いつも家族の顔色をうかがっていた気がします。誰かが大きな声を上げていたり、怒っていたり、不機嫌になっていたり、そういう風になりそうな雰囲気を察すると、話題を変えたり、その場からそそくさと逃げたりしていました。周囲、特に母親が不機嫌になるのがすごく気まずくて、苦手で、彼女がそうなるような話題を避けてきました。私はよく言えば周囲を見て行動していた要領の良い「いい子」でした。

しかし、「いい子」であろうとすればするほど、私は母親がたとえ間違っていると思っていても正面から向き合うことができなくなりました。少なくとも、彼女の目の届く範囲では絶対にしないように気を付けていました。だから自分が大学生になって彼女から離れることが、すごくうれしかったです。何もかもから解放された気分になりました。

20代後半に突入した私。母親から感じる、働く女性でいることの生きづらさ

20代後半に突入して、母親から「彼氏おらんと?だれかいい人おらんと?」と聞かれることが多くなりました。結婚したくないわけではないけれど、結婚することが「当たり前」で「女性の幸せ」なのかと毎回腹立たしく感じます。
仕事にフォーカスを置いている今の私を否定された気分になるし、生活に不便ないくらい収入があって、好きなことを自由にできる日々を十分「幸せ」だと思います。

もう一つ、私が息苦しさというより、働く女性でいることの生きづらさを感じていることがあります。それは、PMS(月経前症候群)の症状がひどいことです。
イライラや頭痛や腹痛などの体の不調は学生時代からありました。
そして、就職してからPMSの症状はさらにひどくなりました。嫌なこと、不安なこと、自己否定の想いで涙があふれて、泣いているうちにいつの間にか寝て朝を迎えるということを1週間くらい毎日繰り返します。

自分ではどうしようもなくて、ある日産婦人科の診察を受けました。典型的なPMSの症状で低用量ピルを処方されました。ある日帰省して、たまたま母親の目にピルがついた時の、「ピル飲みよると?やめんね」と言われた時の、彼女の険しい表情と、私が感じた「失敗してしまった」という気持ちは今でも思い出しただけで苦しくなります。
私はそれ以来、産婦人科に行くことをやめました。今でもPMSの症状は続いているにも関わらず。

働く女性を苦しめるのは男性だけではない。女性たちの考えも変える必要があると思う

最近は日本がまだ男社会から脱却していないことについて、一部の男性政治家たちが自身の古い考えを批判されているけど、私は私の母親世代の女性たちの考えも変える必要があると思います。今、そしてこれからの働く女性を苦しめるのは何も男性だけではなく、女性もなり得ると思います。

私は男性と「同じように」働きたいけれど、男性になって働きたいわけではありません。女性特有の症状を只々我慢し、結婚しろというプレッシャーを受けながら、育児と仕事を両立することが働く女性が目指すべき「幸せ」ではないと思います。

それぞれが抱える状況は千差万別だから、女性・男性に関わらず、個人に合わせた働き方ができるようになって欲しいです。