生理は一人一人の女性にとって、誰よりも偉大な“先生”だ。
“先生”は、古代の女性にも、現代の私たちにも、誠実に対応するのがモットーだ。
だから何か間違った道に逸れたら、警告をしてくれることもある。
「子宮は自分で操作できない」。母の言葉が胸に響く
現代を生きる20代のある女は、生理に悩みを持っていた。
普段の生活を送っているとき、不正出血があると、とっても心細くなる。解決しようにもそれができないもどかしさ。
その娘の母は言った。
「子宮は自分自身では操作できないものだからねぇ」
娘を産んだ先輩からの言葉は、どこか重みがあって、じんわりと胸に響く。
その女は、生理痛に苦しむとき、全てを破壊したくなった。何とかしようにもそれができない重だるさ。
その娘の母は言った。
「私もね、若いときめっちゃしんどくて、会社行けない時とかあったよ」
共感されるだけでも心が救われ、自分だけがおかしい訳じゃなかったと安堵する。
古代でも現代でも、生理の来る日と来ない日は、女性一人一人にとって違う。ただ共通していえるのは、子宮が女性にとって重要なシグナルであり、不思議に包まれたものだということ。
母と一緒に「布ナプキン」を使ってみると…
現代を生きる20代のある女は、知り合いのお姉さんから「布ナプキン」の不思議な体験を教えてもらった。
布ナプキンの存在は耳にしていたものの、ドラッグストアに並ぶ市販のナプキンよりも面倒なものだと思っていた。周囲にも「布ナプキン」を使ってる人はおらず、あまり興味も沸かなかった。
ところが、お姉さんの体験談を聞いてみると、生理の悩みや日常のことも解決してくれたようだった。
数ヶ月何も変わらない日々が過ぎた。
その娘の母は言った。
「あなたが赤ちゃんの時、布オムツ使ってたのよ。肌に直接触れるものだからね」
ちょっと昔の暮らしの知恵を借りてみるのも良いのかも。
脳が動いた。現代を生きるある女は、落ち着いた状況ができた時、「布ナプキン、やってみよう」と思った。
その娘の母は、「私もやったことないからねぇ」と興味津々にすぐにネット注文した。
家に届いた“素敵なお届け物”は、ワクワクと同時に、使い方がよく分からず、母と一緒に「あ、こういう感じか。」と段々理解を深めていった。
家族も「何これ?」と興味を持ち、娘も「これはね……」と話した。
お姉さんが教えてくれたことが、そっくりそのままではないけれど、良いことが訪れた。
生理の日でも身体が温かいって、感じられる。身体が冷えて、よくおやつを食べていた現代のある女にとっては、すごく有難いことだった。
生理と向き合うことは、自分と向き合うこと
良いことがあれば、挑戦の壁もあるのはいつの時代も変わらない。
「布ナプキン」を現代のある女が使う時、お洗濯の時間がある。とっても厄介だけれど、生理のぼんやりした気持ちに、ゆっくり過ごす時間を与えてくれるものかもしれない。
一昔前の時間の流れを体験して、心が穏やかになっていた。
生理との向き合い方って、自分と向き合うことにも繋がるみたいだ。
古代も現代も、一人一人の女性が一番大切で、神秘的な“先生”と長いお付き合いをしていくのが生理との向き合い方なのかもしれない。
“先生”、これからもよろしくね。
ある女はそう心に決めた。