私は、地方でパートとして働いている20代女性だ。肉体労働が多く、この仕事に就いてから現在進行形で腰を痛めている。
腰を痛めている私にとって生理は、毎月訪れるビッグイベントだ。なぜなら、ただでさえ腰痛持ちなのに生理期間中は痛さが倍増するからである。
それだけならまだしも、腹痛、吐き気、心身のだるさなど色々な症状が追い打ちをかけてくる。

生理との戦いは、訪れた後だけじゃなく、訪れる前から始まっている

私の戦いは生理が始まる前から始まっている。生理が来る前兆が2個あり、来る時期が予測することができる。
1個目が肌荒れだ。特に顎ニキビがひどく、生理開始から終了まで治らない。終了後徐々に治ってきたと思ったらまたでき始め、生理がやって来るということが繰り返される。

2つ目がクッキー、ケーキ、アイスクリームなど甘いものが異常に食べたくなることだ。
厄介なのが、欲望のまま甘いものを食べてしまうと生理が悪化してしまう。できるだけ食べないようにしようとはしているが大抵誘惑に負けて食べてしまい、痛い思いをして今度は食べないようにしようと心に刻む。

2つの前兆を経て実際に来てしまうと、最悪な気分に突き落とされる。

まず、目が覚めた瞬間から身体がだるくて重い。それと同時に、布団に血が漏れていないかひやひやしながら確認作業をする。もし漏れていたらと想像するだけでも朝から憂鬱な気分になってしまう。

咄嗟に起き上がると立ち眩みがしてしまうのでゆっくりと起き上がり、トイレに行ってパンツにも血が漏れていないか確認してからナプキンを替える。

この立ち眩みだが生理期間は頻繁に起こり、血が足りないことが実感できるくらい血の気が引き、顔色が悪くなってしまう。そのため、鉄分を気にしてレバーを食べるようにしている。

気力をゴリゴリ削り取る生理。会社には「生理休暇」が存在するけど…

だるさと相俟って眠気も1日中付き纏う。休みの日は寝ることで精一杯でドロのように眠ってしまう。寝ても寝ても寝足りない。
定番の症状である腹痛、吐き気ももちろんある。

私の場合、気持ちが悪いのは大前提として、どれだけ食べてもお腹が減って気持ち悪いパターンに転ぶか、気持ちが悪過ぎて食欲が湧かないに転ぶかは毎月、蓋を開けてみないと分からない。

このような身体的精神的の症状があり、毎月気力がゴリゴリに削られていても仕事をしなければいけない。
幸い働いている会社には生理休暇というものが存在している。しかし、実際のところ名ばかりのものである。

なぜなら、生理休暇を使用しようと試みたところ、体調不良の為早退という形で処理されてしまったからだ。管理職が男性で生理の為体調が悪いと言い出しにくい環境の中、勇気を出して使おうとしたのに実態はそんなものなのかとがっかりしてしまった。

全人類が生理の体験ができればいいのに。知っているだけで違うはず

その件があって以降、生理が理由で早退したい場合でもただ単に体調が悪い為早退したいという旨を伝えるようになった。よく体調を崩してやる気がない奴だと思われていそうで、少しやるせない気分になってしまう。

仮に管理職が生理で体調が悪いのだろうとわかっていても、あまり触れてはいけないタブー感があり、暗黙の了解として帰らせているのではないかと考える。

仕事中はトイレに行ける回数も限られてしまう。もちろん自分が行きたいタイミングで自由に行くことができる状況ではあるが、どうしても周りの目が気になってしまう。
また、気持ち的にもそんな余裕はない。血が沢山付いたナプキンを見るだけでも気が滅入ってしまうし、あの独特な生々しい臭いが不愉快極まりない。

この新しい令和の時代に、全人類が生理の体験ができればいいのにと強く思う。
私が感じている辛さ、生きにくさを完璧に理解してもらうことは無理だとわかっているが、少しでも知ってもらえればもっと生理に対して寛容になれるのではないかと、微かな希望を抱いていて今日も生理と戦う。