私は小学校6年生で初潮を迎え、今年で15年が経つ。20代も半ばを超え、ようやく生理周期が安定してきたと感じているが、学生時代は生理日予測アプリが役に立たないほど、周期が不安定だった。

だから、様々なイベントに生理が重なった。小学校最後の運動会、中学受験の入試の日、中学の修学旅行、部活の遠征、高校の修学旅行、友達とディズニーに行く日、彼氏とプールに行く約束をしていた日。軽く振り返っただけで、これだけ出てくる。

「何か行事があると絶対生理になってたよね」と、今となっては母と笑いながら話すこともあるが、当時は普段と違う環境を狙ったかのようにやってくる生理が憎かった。

学生の時、様々なイベントに狙ったかのように「生理」が重なった

中学受験の入試の日は、本当に焦った。ナプキンを数枚持っていたのが救いだったが、このときに人生初の生理痛を経験した。生まれて初めての痛みに倒れそうになったが、退室したら脱落だと思っていたから、ひたすら耐えた。合格していたからよかったものの、不合格だったら私は一生生理を恨んでいたと思う。

中学の修学旅行の出発前日の夜。1週間前に生理が終わり、大丈夫だろうと安心していたら、再び生理がやってきた。宿泊用の荷物は既に送っていたため、持ち歩き用のバッグはナプキンや予備の下着でパンパンになった。

部活の遠征では、行きのバスの中で嫌な感覚がした。サービスエリアでの休憩で、予感は的中。男子の多い部活だったので、周囲を気にしながら売店にナプキンを買いに行った。

高校の修学旅行は沖縄で、その中の1日はシュノーケリングやカヌーなど、いくつかのコースからアクティビティを選べるようになっていた。「どうせまた生理が来るから、シュノーケリングはやめておこう」と思った私の予想通り、生理が修学旅行にぴったり重なり、クルージングのコースを選んで正解だった。

生理中であることを周りに「オープン」にしたら、楽な気分で過ごせた

振り返ってみると、イベントに生理が重なっても、生理中であることを周りにオープンにできれば、楽な気分で過ごせることに気付いた。

中学に入学して、保健室の先生と仲良くなった私は、行事と生理がよく被ることを先生に伝えていた。先生はそのことを覚えていてくれて、修学旅行中も体調を気にかけてくれた。

周りの友達にも「今、真っ最中なんだよね」と伝えると、「私もなんだ~」「ナプキン予備あるから言って!」「痛み止め持ってるよ」など、みんなの気遣いに本当に救われた。おかげで、生理が重なったにもかかわらず、修学旅行は今までの人生で一番楽しかった思い出となっている。

一方、入試のときや、周りが男子だらけの遠征のときは心細かったし、ナプキンがなくなったら、経血が漏れてしまったら、生理痛で倒れてしまったら、などの不安が絶え間なく頭の中を支配していた。保健室の先生によると、入試のときも体調不良であれば別室で受験できたらしい。それを知っていれば、当時の心境は違っていたかもしれない。

つらい生理中でも、みんなが「安心して」過ごせるようになればいいな

周囲の男性に対しては、生理中であることをオープンにはしたくないけど、体調が悪いときは深く詮索せず、少し気にかけてもらえたら嬉しいと思う。女性は毎月1週間程度、そんな時期があるということを頭の片隅に入れておいてほしい。

生理中でも、どこにいても関係なく安心して過ごせるように。修学旅行で友達が私にしてくれたように、私も誰かを気にかけてあげられる女性になりたい。