私の生理は小学校5年生ごろに始まった。
最初は驚いたが、4年生ごろの保健体育の授業で生理についてさらっと話されて、ナプキンをもらった記憶があったので、お風呂の湯船にゆらゆら浮かぶ赤い塊をみて、絵の具みたいで面白い。これが生理なの…!?と初めて見るものに不安も感じた。

中学生から始まった生理痛。起き上がることすら苦痛で、倒れ込むこともあった

お風呂から出て、どうやら生理が始まったらしいと告げると、おめでとう!と言われ、よくある話のおめでたいお赤飯を炊いてくれた。そう、生理が始まるということは、成長の証であり、子供を身籠もることができるようになってきたという証である。

喜ばしいこと。ポジティブな面でみれば、女性の身体を持つ人にとって順調に成長したということ。それが毎月、貧血や痛みやホルモンバランスによる気分の上下などを伴ってやってくるなんて、この時は想像だにしなかった。

数年後の中学生ごろから、生理痛の症状が出始め、高校生ごろから現在に至るまで、生理痛は起き上がることすら苦痛で、貧血めまいでふらふらになるようになった。保健室や救護室に命からがらたどり着いて、死んだように倒れこむこともままあった。

「陣痛はある?」出産を経験して知った。私の生理痛は陣通級だったのか

私が出産した時の話をしよう。
深夜に破水し始め、午前4時ごろから入院した私は10時ごろになって、看護師に「陣痛はある?」と聞かれた。初産だし、何が陣痛なのか分からない私は、生理痛の軽い時の痛みを感じつつも「分からない」と答えた。その答えに看護師は鼻で笑って呆れたような顔をして去っていった。
おいおい、冷たくないか?とショックを受けたのち、陣痛促進剤を2度打って数時間後の20時ぐらいには生理痛の重い日以上の痛みを感じた。
なるほど、私の生理痛は陣痛級だったのかと納得した経験である。

ここで、母になった私が今振り返ると、子供の自分から見た、私の母が生理の時期はうすうすわかったが、自分がなるまでは特に気に留めなかった。まだ小さい子供だった頃は、同じ個室トイレで待つ間、「赤いのは何?」と訪ねても、「生理だから」とか、「病気じゃないから大丈夫」とか、「待っててね」ぐらいの返答しかなくて、生理とは何か、その現象の名前が生理ということすら理解していなかったように思う。

生理痛は食生活や生活習慣で改善できることもある。子供たちにも早めに理解して欲しい

これらの記憶を踏まえて、実際に母になってみると、ワンオペ育児の時間がほぼ週6の私は毎日子供と入浴し世話をするわけだが、生理痛が重すぎてゾンビのようになる私は、できれば痛みが過ぎ去るまで布団で痛みに耐えて横になりたいし、一緒に湯船に浸かれないから、温めたいのに冷えるし、挙げだしたらきりがないほど生理の期間がストレスである。

だからこそ、私の子供には生理について包み隠さず伝えるつもりだし、周囲の人にも知って欲しいし、生理についてもっと子供のころから詳しく学ぶ必要があるなぁと感じた。食生活や生活習慣で改善できることもあるからこそ、早めに詳しく理解して欲しい。

社会で生きる上で、学校や会社のルールや常識でじわじわと首を絞めて、精神的なダメージを無意識に与えたことすら気がつかない社会を変えたい!
生理が軽いなら、その秘訣を。生理が重いならその原因を相談して解決できるwebなどのサービスがあれば、思春期で悩んでいても心の拠り所になるかもしれないと思った。