ああ、また憂鬱な一週間がやってくる……。
そう、ほとんどの女性が悩まされているであろう、生理だ。

ナプキンはちゃんと数が足りるか?生理用ショーツはそろっているか?何か重要な予定は入れていないか?痛み止めの薬は切らしていないか……。いくら何でも備えることが多すぎる。

生理痛がひどい私。理解できなくても気遣ってそっとしておいて欲しい

元々私は生理痛がひどく、出血も多い方だった。月経前症候群と呼ばれる症状もある。わけもなくイライラしたり、気分が落ち込み情緒不安定になるのだ。
さらにはひどい眠気や集中力の低下、食欲不振になったり眠れなくなったりと、他にも挙げたらきりがない。まるで体の不調を短期間で一気に凝縮させたようだ。
しかもそれは毎月やってくる。冗談じゃない。

不摂生や極度のストレスで、来なかったり遅れることもあるそうだが、それはそれで何か病気が潜んでいたり、妊娠したのではないかとそわそわしてしまう。

私もストレスからか4か月来なかったこともあった。生理は、来ればさまざまな不調と戦わなきゃならないし、かといって来ないのも考えものなとてもやっかいなやつなのだ。
加えて、世間の生理に対する認識の厳しさにも参ってしまう。

生理痛がひどいからといって仕事を休み続けるわけにもいかない。中には生理休暇というものを設けている会社もあるらしいが、まだまだ世の中には浸透していない。

また、男性には生理に値するものが存在しない。だからそのつらさを理解できない。
それはもちろん悪いことではないけれど、「生理は甘え」だとか、「そんなに痛がって、大げさだよ」だとか言われると、さすがにこちらも反論したくなる。
中には生理中だというのに性行為をしようとしてくる男性もいたりする。自分勝手そのもので実に腹立たしい。

このつらさを100%分かれだとか、過剰に心配しろとか言っているわけではない。ただ、気遣ってそっとしておいて欲しいのだ。さらには同性でも、生理痛が軽い人にはまるで分かってもらえないことも多いのが悩みだ。

私の救世主となったピル。痛みは軽減され、イライラや体調も良くなった

そんなたくさんの問題を抱える私たちの救世主となるのが、ピルだ。実際私も一時期低用量ピルを服用していた。

ピルを飲むは少しハードルが高いように感じるが、価格は約3000円程度とそんなに高くないし、病院で処方してもらえるので安心だ。
しかも、肌をきれいにしてくれたり、避妊効果もあるので毎日飲むことを忘れなければメリットはたくさんだ。

ピルのおかげで生理痛はだいぶ軽減されたし、イライラや体調不良も良くなった。毎月来るストレスから解放されることは、私にとってたいへんな喜びであった。

今は妊娠中なのでしばらく生理は止まったままだが、毎回トイレに行く度に、隅にちょこんと置いてある生理用ナプキンを見て思う。今でこそ生理痛のつらさから解放されているけれど(また違った不調はあるが)、産後しばらく経つとまたアレが来るのか……と。
再びピルを服用する日々も、そう遠くはないだろう。

毎月生理が来ることは健康の証。世間の目も少し変わってくれたら

女性の体はとても複雑だ。
だからこそ、さまざまな不調とも上手く付き合っていくことが必要だ。

私は、生理は神様が与えてくれた試練だと思う。毎月痛くてしんどい思いをして、それでも普通に日常生活を送っていかなければならない。そしてその苦悩は、味わった当の本人にしか分からない。

毎月生理がちゃんと来るということは、健康だという証でもあるのだ。それはありがたいことなのだと、考え方を変えていきたい。

そしてもう一つ、わがままかもしれないが、世間の目も少し変わってくれたらいいなと思う。今も生理へ悩んでいる多くの女性たちに、私はエールを送りたい。