私は今、25歳だが、生理がない。
私の生理事情に異変を感じ始めたのは大体1年半前だったと思う。
今までも生理が重い方ではあったのだが、周期自体は整っていた。
しかし、2019年の夏の終わりくらいから、少量の出血が続くようになった。
最初の頃は、たまに出血が止まることもあったし、生理がしっかり終わりきっていないのだろうか、くらいに思っていた。
生理が続いて出血しているわけではなさそう。婦人科で検査をすると…
しかし、冬頃にはこの出血が止まらなくなり、量も段々増えていった。
さすがに、生理が続いて出血しているわけではなく、他に何か原因があるのだろうかと疑い始めた。出血が続いてる事による貧血なのか、ホルモンバランスが崩れていたからか、色々と不調が出始め、気分が下がることも多くなっていた。
特に微熱が続くことが一番辛かった。微熱といっても37.5度を超えていることもあったので、とにかく倦怠感が抜けなかった。
2020年の春頃になっても、この症状は全く治らず、毎日ナプキンが欠かせなかった。不安感が募った私は、婦人科にかかった。
検査をした結果、いくつかの症状があったのだが、一つ病名で言うと、多嚢胞性卵巣症候群とのことだった。
卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵しない疾患らしい。
先生が一通り症状の説明をしてくれたのだが、正直、いまいちわからなかった。後日、この症状がなぜ起きるのか、自分でも調べたのだが、いまいち理解できず、モヤっとした感じだった。
数ヶ月ほど色々な薬を飲んでみたのだが、症状はあまり改善されず、低用量ピルを試すことになった。
ピルを飲んでいる人の話はSNS等で聞いていたことから、最初の副作用は人によっては大変だが、慣れれば安定して楽になれるというイメージが強かった。
そのため、私はピルに対して不安感より、これで治る、と期待感がかなり高かった。
「生理治療には低用量ピル」とイメージ。私には効果がなかった
しかし、私はピルが効かなかった。
酷い副作用はなかったが、時折うっすらと気持ち悪さがあったし、脚が朝からパンパンに浮腫んでいたことはあった。それでも、一ヶ月ほど飲み続けたのだが、出血は止まらなかった。
病院へ行って状態を話すと、「効いていないから、中止」とのことだった。
私はショックだった。ピルが効かないとは思わなかった。
副作用もそれなりにあったなか、一ヶ月ほど飲み続けたのに、という残念な気持ちもあったが、何より、私の中で「生理治療には低用量ピル」というイメージがあったので、ピルが効かないってことはもはや何を服用すればいいんだろうか、と戸惑う気持ちが強かった。
ピルは停止し、今度は生理を止める薬を飲むことになった。
少しは出血量が減ったような感じもしたのだが、相変わらず止まることはなかった。
副作用として、初めは若干ほてりのような症状があったが、ピルほどの副作用はなかった。
だが、しばらくしてから、今度は頭皮の痒みが出始め、もしかしたら副作用かもしれないとのことで、薬の量を半分にして様子を見ることになった。
謎の出血から1年以上かかって、やっと自分にあった薬に出会えた
医者には薬の量を半分にすることで出血が増えるかもしれない、と言われた。
私はこの頃、自分に合った出血が止まる薬はないのだろうか、と半ば諦めにも近い感情すら生まれ始めていた。
しかし、なぜかこの薬の量を半分にしてから、私の出血は完全に止まった。
医者にも驚かれた。普通は出血の量が増えるのに、と。
頭皮の痒みもほとんどなくなった。
よくわからなかったが、とりあえず薬が合っていたんだね、という結論で終わり、この薬を飲み続けることになった。
薬は現在まで、朝晩1錠ずつ、毎日飲み続けている。
以前は毎日ナプキンが必須でとにかくストレスだったが、今はもう全く必要ない。体調もわりと安定している。
今、この薬を辞めて、生理が来るようになったら、どうなるのかわからない。
本来、生理が来ること自体は自然なことで、薬によって体調を安定させていることが良いのか、悩ましいところでもある。
だが、謎の出血が始まってから、自分にあった薬に出会うまで1年以上かかって、今やっと安定した状態になった。
正直、今、生理がないことであらゆる面で楽なのでもうこのまま薬をずっと飲み続けていたい思いは強い。
とりあえずは今はこの薬を飲み続けながら、自分に合った生理との付き合い方を考えていこうと思う。