私は、夕方の雨上がりの空を見上げるのが好きだ。
雨が上がって、雲の隙間から太陽が徐々に顔を出していき、その後少しずつ太陽が沈んでいくのが、どこか切ない感じがするからだ。

そんな空の日に、買い物がてら散歩に行くことが、最近の私のちょっとした楽しみになっている。

運悪くコロナ解雇にあった。条件に合う仕事に出会うことができなかった

約1年前、コロナ解雇にあった私は、現在在宅でフリーのWEBライターとして働いている。運悪くコロナ解雇を経験してから、就職活動を行っていたが、なかなか条件に合う仕事に出会うことができなかった。

そこで、就職活動と並行して、いくつか資格を取得した。その中で、WEBライティング実務士の資格を活かして、約3ヶ月前にフリーのWEBライターになった。

以前は、日中はカフェで、夕方は自宅で仕事をすることが多かった。
しかし、最近は、日中暑かったり雨が降ったりすることが多いので、涼しくなって雨が上がった夕方に、近所のカフェやスーパーへ行くことが多くなった。

暑いのが嫌いなので、涼しくなった夕方に外出するのが私にとっての小さな楽しみだ。ずっと家にいると気持ちが塞ぎがちになるので、外に出ることが私にとって大切な息抜きの時間となっている。

夕方の雨上がりの空。好きな人への想いがじわじわと溢れ出す

夕方、外に出て歩いている時、ふと雨上がりの空を見上げることがある。
雲の隙間から太陽が差し込み、その後徐々に太陽が沈んで薄暗くなっていく夕方の雨上がりの空を見るのが好きだ。

この空は、すっきりとした爽やかな空に見える。それは、人が思い切り泣いたあとに、気持ちが浄化されてすっきりとした時の顔に似ていると思う。

例えば、失恋して沢山泣いて、「絶対に彼を見返してやる」と前を向く女性のすっきりとした表情に似ていると思う。綺麗ごとかもしれないが、何度泣いても、晴れた空のように明るい心と笑顔を取り戻すのが人間というものなのかもしれない。

それとは相反して、大切な人を思い出して切なくなるのも、夕方の晴れた雨上がりの空を見た時だ。

私には、今好きな人がいる。片思いなので、なかなか会うことができないし、連絡を取ってもやりとりがあまり続かない。

そんな時、夕方、雨上がりの晴れた空を見て、彼と過ごした楽しい時間に思いを馳せる。そして、この雨上がりの晴れた空を一緒に見ることができたらなと思う。夕方の雨上がりの空を見上げると、心の奥にしまっていた好きな人への想いがじわじわと溢れ出す。

気持ちを取り戻してくれる空が好き。コロナ解雇から1年経った今

そんな風に素直な気持ちを取り戻してくれる空が、私は好きだ。
私は、これまでの人生で、悔しくて何度も泣いたことがある。でも、泣いたあとには、必ず前を向いてここまで生きることができている。

実際、1年前にコロナ解雇にあった時は悔しくてたまらなくて、沢山泣いたけれど、1年経った今は、雨上がりの晴れた空のように、すっきりとした気持ちで生きている。

これからの人生でも、悔しくて涙を流すことはあるかもしれない。でもどんなに涙を流しても、あの雨上がりの晴れた空のように、すっきりとした気持ちで何度でも前を向くことができると思う。

どんなに時が経っても、どんな場所にいても、私の背中をそっと押してくれるのは、大好きな夕方の雨上がりの晴れた空だと思う。