最近メイクが薄くなったなった気がする。数ヶ月前まで、月のコスメに対する出費は10000円をこえる月もよくあった。
しかし、今の私はスキンケア以外、あまりお金を使わなくなった。それは何故なのだろうか。

以前は工程が多かったメイク。今ではシンプルな工程に変わった

まずは今の私のメイクから話していこう。以前と変わらぬ工程なのは眉毛だけ。
リキッドのアイブロでうすーく外枠を書いて毛のない部分に線を足して、アイブロウマスカラを塗る。色味を確認してアイブロウパウダーをうっすら重ねて形はあるけれど、主張しないような眉を形づくる。

アイメイクはアイホールにうっすらハイライトカラー、二重幅より少しオーバー目にパールの入ったピンクベージュ涙袋にも同様にカラーを載せて、二重用アイライナーでアイラインと涙袋の影を描く。

チークはピンクベージュの肌馴染みのいいカラーを薄く。ハイライトは鼻筋にうっすらと鼻先にまあるくいれたら、細かくて細いセパレートされた赤みブラウンのマスカラでひと塗り。リップはピンクコーラルの艶系ティント。一度塗って10分ほど置いてティッシュオフしてもう一度重ねればマスクの下でも怖くない。

以前は鼻筋を描いて涙袋にラメ、アイライン、マスカラも二種類、アイシャドウは3つのパレットを行き来した上にラメシャドウを重ねたり、とにかく工程が多かった。

涙袋も同様のカラーを仕込み影をうっすら描く。影を描いた二重用のアイライナーで目尻の延長ラインも引く。そしてセパレートされたブラウンマスカラをさっと塗って、鼻筋と鼻先にうっすらハイライト、ツヤのあるピンクページュのチークを付いてるのか定かではないくらいに薄らとひとはけ。唇に艶のあるコーラルピンクのティントを仕込めば完成だ。

ここまで約10分強。今のメイクはとにかくナチュラルに、肌馴染みのいいことが最優先だ。前は1時間近くかかっていたメイク工程は、ここまで短縮された。

今のメイクは「ありのままの自分」でいられる気がして楽だ

以前のメイクは鼻筋を描いてシェーディング、アイシャドウは三つのパレットを使った上に単色のラメシャドウ。涙袋にラメを仕込んでマスカラは2個使い、チークの入れ方もどの色のチークを混ぜて塗るかその日によって変えていた。リップは2、3個重ねて当たり前だった。

アイシャドウもリップもその日に合わせて大きなバニティポーチから選んで、どの組み合わせが今日の服にあうか試行錯誤していた。
ある意味、かつてのメイクの方が自由で楽しかったのは事実だ。
しかし今のメイクは、ありのままの自分でいられる気がして楽だ。

そもそも何故メイクの雰囲気を一新したのか。それは写真の中のメイクだけ飛び出たような自分の顔にうんざりしたからだ。

私のパーソナルカラーはイエベ春とブルベ夏のおそらく中間で、どちらの色を使っても極端に顔が死ぬことはほぼない。
だが、肌にツヤのあるメイクをすること。それだけは絶対に譲れないポイントだ。
とにかくマットにすると顔が死んでしまう。だからそこのポイントだけを守ってラメや長いアイライン、重ねたリップなど、とにかくメイクが濃くなっていった。

スキンケアにこだわって気付いた「先の美しさ」を大切にすること

しかしある時、友達との写真を見た時、淡色で仕上げられたアイシャドウやチークがなくても血色やツヤのある頬、ナチュラルに色づいた唇の友人の顔に対し、自分の流行りやPCには沿っていてもなんだか重たくメイクだけが飛び出したような顔が画面に写っていて、何のためにコスメを買い集め、メイク技術を磨くためにYouTubeを見ながら顔に色を載せていたのかわからなくなってしまった。

もう一つに、以前より少し大人っぽい服装が好きになったことも、このメイクにした一因である。
ファストファッションよりも少し値は張っても好みのデザインや、環境に配慮したような素材を使った服を好むようになった。そのような服装にはナチュラルなメイクの方が馴染む気がする。

しかし、ナチュラルメイクには一つだけ問題がある。肌が綺麗でないとメイクが映えないということだ。
そのため、今はメイクよりスキンケアにこだわりを持つことにしている。

スキンケアにこだわるようになってから気がついたのだが、メイクは家に帰れば落とせるが、肌は一生物だ。
肌を綺麗に保つことで、年を取ってからも綺麗にいられる。これからは流行ではなく、5年後、もっと先の美しさを大切にしていきたい。