今年27歳の私はキャラクターグッズを常に持ち歩いている。仕事に行く時も、少し近くへ買い物に行く時も、旅行へ行く時も。キャラクターグッズを持ち歩かない日はない。
それが、私の「元気」のためにしてることだ。
落ち込んだ時は「可愛い」に触れると、私自身も可愛くなれる気がする
私にとって「元気」の源は「可愛い」と「美味しい」と歌である。その中で手っ取り早い「元気」の源が「可愛い」なのだ。
「可愛い」に触れると私自身も可愛くなれる気がする。「可愛い」は魔法だ。私にとって薬だ。
現在私は、好きなお洋服を着て仕事へ行くことができない。汚れても良い服、Tシャツに黒のチノパンばかりだ。
可愛さなど要らない職場。しかし、何か落ち込んだ時の薬は必要だ。それがキャラクターグッズ。
私はサンリオキャラクターが好きでいつも持ち歩いている(他のキャラクターグッズも鞄の中にあったりする)。
一つどころではない。複数個持っている。ハンカチ、キーホルダー、化粧ポーチ、お菓子を入れている巾着袋、鏡。時には持っていく鞄自体サンリオキャラクターだ。保冷バックもサンリオキャラクター。
そして、スマートフォンのロック画面とホーム画面も推しキャラクターの画像にしている。仕事の休憩中、すぐに見れるようにする為だ。
時には、間違ってロック画面のスクショを無意識に撮ってしまうこともある。後にフォルダを覗けば、撮った覚えのない推しの画像がある。
「またか……」と思いながら心の中でいつも笑っている。
大人がキャラクターグッズを持つことに抱かれる違和感。何が悪い?
「良い歳した大人がキャラクターグッズを持って……」
そう思っている人がいる事実を私は知っている。
「キャラクターグッズは子供のものだ」
そういった考えを実際に聞いたこともある。
「キャラクターグッズを大人が持っているなんて痛い」
心の痛み止めなのだから持っていても良いだろう。
「大人なのだから、大人らしくしろ」
大人らしくとは何だろうか?
大人っぽく見せたいのであれば、その人が大人っぽく見せれば良いだけであって、私にそれを求めることは変である。
大人の私はキャラクターが好き。子どもの時からずっとそうだ。キャラクター好きを卒業することはなかった。
その様な私は、最近またサンリオグッズを増やした。何年もの貯めてきたポイント(サンリオはスマイルという)の有効期限が迫っていた為だ。
コロナ禍の為、お店に行くことを避けていたが、仕事帰りに人が少なそうな時間を見計らい思い切って寄ってみた。
お店に入ると、懐かしさを感じる可愛くてカラフルな空間。お店に行かなくなってから新商品にも疎くなってしまった私は、一つ一つを物珍しそうに見ていたと思う。
ポイントは景品やクーポン券等に変えることができる。私はクーポン券に変えることを、はじめから決めていた。クーポン券で払えない分は現金で払えば良い。
誰に何を言われても、私にとって元気の源は可愛いキャラクターグッズ
さて、何を買おうか?悩みに悩んだ。買うなら使えるものが良い。
そして選んだものは、キティちゃんのボストンバッグだった。全体的に黒で汚れも目立たない。バッグの裏地にもキティちゃんはいた。マチがしっかりあって沢山物が入りそうだ。
見つけてから迷わずそれを持ち、お会計へ行った。
購入すると、おまけが付いてくる。小さいマスコットやスタンプ等その時によって様々だ。私が購入した時は、ミニサイズの塗り絵だった。
しかし、ただの塗り絵ではなかった。
その塗り絵は選ぶことができた。様々なキャラクターがいる。私は迷わず「本推し」が印刷された塗り絵を選んだ。「本推し」が印刷された。受け取ったらすぐお財布の中に入れた。
それから数日、私の財布の中にはその塗り絵がまだ入っている。「本推し」が印刷された塗り絵を。
またキャラクターグッズを持ち歩くことになった。
私の元気の源は、可愛いキャラクターグッズだ。きっとこの先もそうに違いない。誰に何と言われても私はキャラクターが好きだ。私のお薬は、可愛いキャラクターグッズ。