私は小学校、中学校、高校と共学だった。高校は茨城県水戸桜ノ牧に通っていた。

この学校を受験しようと決めた1つの理由は、学力や自宅から通いやすいというのもあるけれど、今思うと青春したいから共学がいい、別学は嫌だという思いがあったと思う。

高校まで共学だったから、大学でいきなり「別学」に行きたくなかった

小学校、中学校とずっと共学で、いきなり別学になり女の子だけになるという状況に少し抵抗があったと思う。それ加え、女子の人間関係に巻き込まれるのが嫌だった。その頃は気づかず思わなかったけど、女子の人間関係がややこしくなるのは男女の交際によるものが多く、今では女子だけの別学のほうが平和に感じる。

偏差値が同じくらいの人が集まる高校はほとんど価値観や考えが似ていて、とても楽しかった。男子も女子もお互い刺激しあうことができ、大学も絶対に共学に行こうと決めていた。

そんな私が共立女子大学に通うこととなったのは、高校の時の2人の先生の存在である。高校3年生になっても共学の大学が第1志望だった。3年生になってはじめての2者面談のとき(時)に担任の先生から紹介されたのは別学だった。

別学は全く考えていなかったのでその時は気にも留めていなかったが、先生は私の興味がある学部から探してヒットした別学を「あなたは女子大がとってもあっていると思う」とい(言)って提案をしてくれた。

確かに私のいきたい学部は学力的に厳しいところ、もともとその学部が少ないところだったので、第2、第3希望を決められず悩んでいた。私の親は私の進学先についてすごく積極的な人だったので、そのことを親に話すと先生にとても賛成していた。

別学・共学と視野に入れて学部を検索したら、「選択肢」が増えた

別学という選択肢ができたところで、私にとって女子大は未知の世界だった。まず学部で検索すると沢山の大学が出てきた。まだ抵抗はあったが、そこで共学にとらわれないと沢山の選択肢があることを知った。

また、私に共立女子を進めてくれた若いもう1人の先生にも話を聞きに行った。噂で実践女子大学卒業と聞いたからだ。東京家政、共立女子、実践女子、大妻女子大学などの資料を持って、その先生のところに何度か訪れた。

一緒になって真剣に話を聞いてくれた。その結果、夏休みには第2希望が女子大になっており、秋にはほとんどの希望が別学になっていた。

教科担当の先生には、女子大の入試対策をたくさんしてもらった。私が女子大に目指しているということをどの先生にも言っても、大賛成をしてくれた。先生方は「あなたは笑顔が素敵、愛想がいい」とよく言ってくださっていたが、今思えばそんな私の性格と向いている職業もあって、女子大を目指すことを応援してくださったのかもしれない。

受験は「偏見」を持たずに、様々な可能性を持つことが大切だと思う

受験の結果は最終的にやりたいことができる女子大か、とりあえず受けた共学かとなった。今までのあこがれである4年制の共学だったので迷っていたが、自分の好きなことをやりたいということで共立女子短期大学にした。先生や両親とも意見が一致していた。

私のこのような経験から、受験生には偏見を持たずにいろいろな可能性を持ってほしいと思う。自分の好きなことを見つけてほしい。私は女性であるため共立女子に通えているが、男性の人もやりたいことが女子大にあるからといって夢をあきらめてほしくない。

日本は性別や年齢による偏見がまだ少し残っており、ほかの国より遅れをとっている。大人になっても大学で学ぶ権利はあるし、男性が看護や保育を学んでいてもおかしくはない。

別学は同じもの同士が切磋琢磨してお互いを高めあうことができるという利点、共学は互いに刺激を与えることができるという利点がある。別学についての男性ヘの問題は、今後も課題になる。