私は、高校までずっと共学だったが、大学で初めて女子大という今までとは違う環境に飛び込んだ。
よく「女子大ってどう?」と当時も現在も聞かれることがある。当時の私だったら即答で「私は女子大が合わない。大学入り直せるなら共学が良かった」と言っただろう。
しかし、今もう一度そう問われると、「自分自身でも分からないというのが本音だ。確かに今思い返してみても、私に合っていたかと言われると微妙なところではあるが、決してあの4年間女子しかいない、ある意味特殊な煮詰まった空間は悪くはなかったと思う」と答えるだろう。
「女子大最高!」と「女子大はちょっと…」と考える人の違い
女子大では、「女子大最高!」となる人と、「女子大はちょっと…」と考える人の2パターンがある。
前者は、男子がいないと生きられない人達はそもそも女子大に来ようとしないと思う。だから、あっさりしている女子が多いから楽しく最高であるという考え。
後者は、元々性格が悪い女子は、一定数いる。その中でも男子がいることで抑えられていたが、そのストッパーとなる男子がいないことで、その性格が露呈してしまう為、性格の悪い人が多いというものである。
私は後者の意見に賛成で、そのような女子を多く見てきた。さらに、私は大学入りたての頃少し尖っていたこともあり、話が合わない人とは話さないと思っていた。
そうしたら、話の合う人がおらず友達がほとんどできなかった。その為、当時の私は全員ではないが、女子大の女子に対してあまりプラスのイメージを持っていなかった。
では、なぜ今では悪くなかったと思うようなことになったかというと、大学生活を振り返ってみて、今まであんなに女性を楽しんだことは人生でなかったと思うからだ。
毎日化粧をし、髪を整える。女子としての新しい発見ができた
私は、中学・高校時代、朝の髪を整える時間があるなら1分でも長く寝ていたいと思っていた。また、運動部だったこともあり、カフェのケーキでお腹は満たされないから、ラーメンを食べに行こうという考えであった。
それが、大学では、毎日化粧をして、可愛い服を友達と買いに行ったり、女子しか入りにくいであろうカフェでケーキの美味しさに気づくことができた。女子としての新しい発見をたくさんすることができた。
朝の髪を整える時間も煩わしく思っていたのが、少し髪型を変えただけで気づいて褒めてくれる子が多くいたことで苦にならず、楽しい時間と感じることができるようになった。
今まで話が合わないと勝手に思い込み、避けていた友人と今までだったらしなかったであろうことも、やってみたら楽しさに気づくことができた。
次にこれは私の共通点であるが、大学で仲良くなった子は皆女子校出身者であった。どうしてかは分からないが、程よく気を使わずにいられる人が多かったと思う。もし、女子大で仲良くなれる子がいない子は、女子校出身の子を探してみるのをお勧めする。
女子大に入り発見した、女子校出身の見分け方は鼻をかむ時の違い
最後に私が大学4年間で発見した女子校出身の見分け方を伝えたいと思う。
鼻をかむ時を注意してみて欲しい。女子校出身者は、鼻をかむ時に全く躊躇しない。
逆に共学出身者は、ひと言断りを入れてかむかサイレントモードで鼻をかむ。
私がこれに気づいたのは、友人の鼻をかむ音にびっくりすることが増えたと感じたからだ。
そこで今まで私の周りでは一言「今から鼻かむ」と宣誓していた子や、トイレに移動するなど異性に少なからず配慮している子が多かった。
それを盛大に鼻をかむ子に話してみたところ、女子校出身者は配慮したり、恥ずかしいという感情がない。寧ろどうしてわざわざトイレにまで行くのかと笑われた。
是非、女子大に行くことがあったら観察してほしい。女子大が良かったかどうかのはっきりした結論は出ないが、同性しかいない環境から得られる新たな発見はあると私は思う。