共学か、はたまた女子校か。進学する際に迷う人も少なくないであろう。
私は女子大に通っているので、この選択にぶち当たった経験がある。ではこの二択、どちらを選択するべきなのか。

共学キャンパスライフへの「憧れ」が、女子大入学へのネックになった

私の場合は、前提として、通いやすかったり、学びたいことを学べるのは、今通っている女子大である。何がネックになって共学と迷ったかというと、幼いころから抱いていた、共学のキャンパスライフに対する「憧れ」である。
私が幼いころから見てきた大学を舞台にしたドラマや漫画は、全部共学の大学を舞台にしていた。たとえば、2006年に放送され、大ヒットした「のだめカンタービレ」や、LINE漫画で絶大的な人気を誇り、韓国(本国)ではドラマ化もした「チーズインザトラップ」など、面白くてユニークなキャラクター達が繰り広げる、苦労もあるが楽しい日々、そして、なんといっても大学内恋愛。それに私は大きな憧れを抱いていたのだ。
私以外の女子大生にも、こういった共学のキャンパスライフへの憧れを抱く者は少なくないであろう。実際に、同じ女子大に通っている私の友達も「共学じゃない、この女子大への入学を躊躇したことがある。彼氏ほしい」と言う人が多い。たしかに、彼氏ほしい。女子大学生、マジで出会いない。

女子大のいい面は、同性ならではの共感で、とにかく気楽なところ

だからといって、共学のほうが絶対良いとは言い切れない。女子校も女子校でいい面がある。それは、なんといっても「気楽さ」である。
「女はこうあるべき、男はこうあるべき」といった思想は、昔よりは薄まりつつも、いまだに強く残っているのが現状であるこの社会。そんな中で、女子を脅かせる大きな問題が「毛の処理」問題である。
巷では、「気になっている女性にムダ毛が生えていて幻滅した」などとほざく男が多い。同じ空間に男がいると、男に好かれたいし幻滅されたくないから、毛を処理しなくちゃいけない。「私は性別によって行動が制限されるのは、ナンセンスだと思うの。だからムダ毛を生やしまくって生きていくわ。フンッ」と開き直って過ごせる強者はなかなかいない。
その点、女子同士なら毛の処理の面倒さを分かり合えるので、多少毛が生えていてもモーマンタイなのだ。
さらに、恋愛におけるトラブルが起こることがそうそうない。恋愛によって気まずい思いをすることも、修羅場になることもないのだ!とにかく、「気楽」なのである!!

「共学か女子校か」の判決を下す前に、メリットとデメリットをここに

では、ここで「共学か女子校か」どちらが良いか判決を下す前に、両者のメリットとデメリットをまとめてみる。
まず、共学の良いところは、恋愛ができるチャンスが多いところ。憧れていたドラマや漫画のような華々しい学園生活を送れる可能性が大きいところ。
悪いところは、男子の視線を気にしなくちゃいけないこと。男女間のだるいイザコザに巻き込まれる危険性があること。
そして女子校の良いところは、男子の視線を気にしなくてよいところ。恋愛によって起こるだるいトラブルに巻き込まれずに済むところ。とにかく気楽!
私の下したこの二択における勝者は……「共学」!!!!!!
やっぱり、恋愛ができるチャンスが増えるのが大きい。若いうちに恋愛しておいた方が経験にもなるし、恋愛以外にも、男女でのグループ作業とか楽しそうだし青春だし、なにより憧れなので(笑)。
しかし、私がこの判断をしたのはあくまでも、ただの「共学か女子校か」の二択であるのを忘れないでほしい。学校は本来学びに行くところなので、自分の学びたいことを学べる学校に行った方が良いことは間違いない。他にも金銭面など考慮して、自分に合った学校の候補がいくつかある上で「共学か女子校か」迷ったときには当エッセイを参考にしていただきたい。