元気があるとか、元気がないとか、そんな言葉はよく聞くけれど、元気が湧かない理由を考えた事があるだろうか?
もしかしたら、自分のことを肯定できない時ではないだろうか?
自己肯定感が高められないときは、真っ先に人に会うようにしている
私はいつも、きまってそうだ。
人は、誰でも認められたい生き物。
でも、誰かに認めてほしい!と見せかけて、本当は、自分自身に、自分の事を一番認めてほしいんだと思う。
そうは言っても、自己肯定感が高められない時なんて、誰にでもあるだろうし、私はいっぱいある。
そんな時にわたしが真っ先にやる事は、人に会うことだ。
誰にでも会えば良いのではなくて、この人だ!という自分にとってのメンターのような人に会う事。
それと、どんな私の事も、いいね!と言ってくれる友達に会う事。
元気がなくなると、内に内にとこもってしまいがち。私はずっと、そうだった。元気がない時に、人に会おうなんて気にすらならなかった。
でも、そんな私を救ったのは、病を抱えていようが、どこまでも強く優しい、母だった。
そんな母に連れられて、私は、多くの人に出会った。多くの出会いを母からもらった。
そんなことをやっているうちに、私は、会う人会う人から、たくさんのパワーをもらって、元気になっていった。
どの人も共通して、必ずかけてくれる言葉は、いつだって、ねぎらいの言葉と前向きな言葉だった。
私は、「人」が運んでくる「言葉」に元気をもらっていた。
切り離せない人と言葉の関係。いい言葉を探すクセが身に着くように…
人と言葉。
それは、切り離せない関係かもしれない。
たった一言、人の心を傷つける。
たった一言、人の心を温める。
こんな言葉を教えてくれた看護師もいた。
何気なく、会話をする毎日。
日々、口にする言葉が、誰かを勇気づけたり、励ましたり、時に傷つけたり……。
傷つけてしまう事、傷つけられる事もあるけれど、その傷を癒してくれるのも言葉。
そんなことに気づいてから、私は、いい言葉をスマホの中にコレクションするようになった。
これまで、自分が周りの人からもらってきた多くの言葉。言われて嬉しかった言葉。救われた一言。心がうきうきしたり、自分の未来にワクワクしたりする言葉。私の心を支えてくれた、大切な言葉たちを大事に記録する。
会話の中で心に残った言葉だけでなく、テレビ、本、新聞など……ふと目に入って、元気が出た言葉を記録する。
そして、気づけば、良い言葉、良い出来事ばかりを探すクセが少しづつ身についていった。私自身のアンテナが少しずつ、変わっていった。
スマホの中に集めた言葉たちは不思議なくらいにパワーをくれる
そんな事を続けて、もう5年近く経つだろうか。
今でも、泣いたり、凹んだり、自分に嫌気がさして、自信を失う事もあるけれど、スマホの中に集めた言葉たちを振り返ると、いつもの元気な私に戻って来れるようになった。
それでも無理な時は、友達や母に助けを求める。そうやって、大切な人と時間を過ごす事で、どんなに時間がかかっても、必ず戻ってこられる。
最近では、歳を重ねるごとに、元気をなくしてから、元気を取り戻すまでのスピードが加速しているように感じる。
そして、私は、自分がしてもらったことを、いつの日か同じように、誰かにしてあげられる人になりたい。
元気の為にしていること……。
人に出会い、言葉に出会うこと。
不思議なくらいにパワーをくれる言葉たちを、スマホに打ち込み、堂々と、でも密かに……今日もカバンにしのばせる。