「お前は偉そーなの!わかった??」と彼氏に言われた。私はあー、なるほどなと思ってしまった。

なんだか自分を好きになれなかったり、もやもやしたり、いやな感情を他の人より多く覚えていたり、自己嫌悪に陥ったりする原因はこれだった。偉くもないくせに、偉そうだからだったのだ。

だから、変なプレッシャーを自分で自分にかけてしまったり、変に自分に対するハードルを上げてしまって苦しんだり、他人に対し僻みでいやなことを思ったりしていた。

彼氏は随分前に気がついていたが、言うタイミングを伺って今日まで来たようだ。なんで早く言ってくれなかったのと最初は思ったけれど、確かにまぁこんなことを少しでもへこんでいる時に言われたら、立ち直れなかっただろう。

彼氏の兄に「未熟で偉そう」と言われ、自分でも納得してしまった

これにまず気がついたのは、彼氏の兄だ。私は少し会ったことがあるだけだが、彼氏が私のことをいろいろ話しているため、私のことをとても好意的に思ってくれていると聞いている。

その兄が、「くじらちゃんのことは大好きなんだけどね、だから厳しいけどはっきり言うんだけど」と何度も前置きをした上で、私を「未熟で偉そうなのだ」とはっきり言ったそうだ。

指摘されて、納得がいった。自分でもなんとなく、そんなような気はしていた。よくその立場でそんなことを思えるな? というようなことを平気で思っていたからだ。思っているだけならいいってもんではない。こういうものはやはり、滲み出てしまう。

思えば、私の周りの多くの人がこれに気がついていた気がする。それと分かっていてのやんわりとした忠告を、何度か受けてきた。こんなきついことは、はっきりと言えるはずがない。

私はこれまで、心から感謝や反省をして頭を下げたことがあっただろうか

ここで私が言えるのは、私がこれに当てはまる皆さんと同じ立場で話ができるからだ。大丈夫、なおる。そして、1人じゃない。

しかし、気がついたら急にめちゃくちゃ恥ずかしくなった。なんて恥ずかしい奴だったんだろう。穴があったら入りたいとは、こういうことか。

「大丈夫、いまどきの若い子には結構多いから」と彼氏は言ったけど、だからまぁいいにできる問題でもない。恥ずかしいったらない。

まぁ確かに、思い返せばそういう人は同級生でも年上でも年下でもいた。結構たくさんいたのは、類は友を呼ぶってやつのせいなんだろうか。それだけじゃない気がする。

私はこれまで、心から感謝や反省をして頭を下げたことがあっただろうか。そんなことは数えるほどしかなく、それはしょうもない私をそれでも叱って、ものを教えてくれた人たちに対してだけだった。

今時そんな厳しくしてくれる人はそういない。まぁ叱られる前になんとかしろよという意見が強いからだろうけれど、人間最初から失敗もせず正しくいられるものなんだろうか? そんな人は一体この世界にどれほどいるんだろうか? わざわざ叱ってくれる相手への文句を漏らすこともあったが、そんなことを言いながら、相手のことをきらいな気持ちは少しもなかった。

私は私をわざわざ叱り、厳しいことを言ってくれた人たちに感謝している

今、他人の子を叱ったら白い目で見られる。少し怒られただけで萎縮してしまう人が多くて、厳しいことを言えない人も多いらしい。自分の子にすら厳しいことを言わない親を見かけることもある。

このままでいいんだろうか? 私のようなろくでもないのが増えてしまうぞと脅してやりたい。私は私をわざわざ叱り、厳しいことを言ってくれた人たちに感謝している。そのおかげで自分の気持ちを改める機会を得た。そして今、清々しい気持ちで生きることができている。その人たちに会うことはもうしばらくないだろうけれど、私はずっとこの人たちに感謝し続けるだろう。

このエッセイを読んで、「あ、私もだ」と思ったあなた。そして、「もしかしたら私もそうかも?」と思ったあなたも、私たちの仲間です。そうかもって思うことのほとんどは、実際そうなっています。へこまなくても大丈夫です。結構な割合でこういう人はいます。私もそうでしたし。

なおす方法はシンプルで、ただ心から反省することだけです。どうしてこんなことになってしまったんだろう? とか、何が原因なんだろう? なんて難しいことは考えずに「これまでの私は良くなかったから、これからはよくしていこう」と思うだけでいいのです。周りの対応も変わってくるはずです。

まずは両親でも祖父母でも、自分を愛してくれる人のことを思い出すことが、素直になるコツです。「気がついたんなら1日でなおる」と彼氏には言われたけれど、その意識をずっと持ち続けなければ、定着はしません。私の新しい日々は気の緩みでまた元どおりになりかねません。しばらくこの反省を心に留めておきます。

私も頑張るから、皆さんも頑張ってみてください。きっと素敵な日々が待っていますよ。