私は周りから、どんな姿に見えているのか。私が見てもらいたい姿に、私はなっているのか。あの人の目に映っている私の姿は、私からは見えない。なりたい私になろうとして、私たちは顔を上げ、立ち上がり、前を向く。その姿がそれぞれの物語になっていく。

「かがみよかがみ」がオープン1周年を迎えた昨夏以降、「見た目」カテゴリーに投稿されたエッセイのなかで、最も多くの方に読まれたエッセイ5本をご紹介します!

<第1位>

コミケで見た可憐なあの人は、女性キャラにコスプレした男性だった(此空みお)

【あらすじ】男性用トイレから出てきた可愛いアイドルに、目を奪われた。私よりも細く、白く、顔も小さいその人は、男性のコスプレイヤーだった。友達も「やってみたい」と言うコスプレ。メイクの概念すらなかった私には、未知の世界だった。

<第2位>

「真面目」と言われてきた私。アダルトビデオの宣伝写真を撮ったら、すごく楽しかった(こまち)

【あらすじ】鬱病で休職中。今までできなかったことをしようと、アダルトビデオの事務所に入った。意外にも真面目な世界で、そこには真剣に取り組む人が沢山いた。「真面目そう」と言われる私は、「真面目じゃない」自分とのギャップを感じ続けてきた。

<第3位>

かわいい子だけが呼ばれる飲み会、顔採用…。そんな世界に染められていた(Cheeky)

【あらすじ】私の会社は業界柄、女性が少ない。「美人、かわいい子こそ正義」という空気があり、新入社員の女性は格付けされていた。容姿が特段整っているわけではない私は不当な扱いを受け、自己肯定感は少しずつ、しかし確実に破壊されていった。

<第4位>

リボンを付けて働く私は、客から「女性」として扱われる。気持ち悪くて泣きそう(ルドベキア)

【あらすじ】バイト先で、冬服を着るよう指示があった。胸元にリボンがついている制服。それから、お金をもらうために働く時間は、自分が女性として認識されていることに晒されながらお金をもらう時間に変わった。

<第5位>

性的に消費してきたわたしと、性的に消費されてきたわたし(山口静花)

【あらすじ】中学で処女を失った。性的な目で見られ、強く求められることの快感を知った。街を歩く男性を見定め、男性から見られることが気持ちよかった。女として見られたかったのはなぜだったのか。いま、振り返って思うこと。

以上、「見た目」カテゴリーの年間読まれました賞でした。
今後、ほかのカテゴリーでも順次、発表していきます。おたのしみに!
みなさまからのエッセイ投稿もお待ちしております!