千葉県の南に位置する鴨川市は、私が生まれ育ったふるさとである。
小さい頃からこのふるさとをみてきて、大きくなるにつれて、このふるさとの良さを感じた。そして、今上京してきて、それがより大きくなることに気づいた。
語学研修先のホストファミリーが教えてくれた「私のふるさとの魅力」
小学校に通っている時、私のふるさとにある観光地や有名なもの、土地の形、地域行事を関連した伝統文化等のことを学習したことから、私のふるさとの魅力を知ることができた。
中学生では今でも毎年観光として取り上げられている、『菜な畑ロード』を同級生の仲間と協力して奉仕作業を行い、ふるさとに貢献した。
私が中学校を卒業して、高校に入ったときに、自分の一番興味をもったことは挑戦しようという思いで、近くの大学の留学生と交流を経験した。この経験から、鴨川市の在住している生徒を対象として鴨川市の姉妹都市である、アメリカのウィスコンシン州にあるマニトワック市に短期間の語学研修に行った。
初めての海外に行って、初めてホームステイを経験した。そこでお世話になったホストファミリーの方と英語で話したなかでも、私の住んでいるふるさとに訪れた経験があったことから、ふるさとの良さや魅力を教えてもらった。その会話から、私のなかで知らなかったふるさとのよさを改めて知ることができた。
なりたい夢を見つけ大学に進学。ふるさとの縁を感じる日々を過ごした
初めての海外での生活で緊張したが、ホストファミリーにとても優しくしていただいたことから、緊張が和らいだ。そして、このように海外でホストファミリーと交流を深めた経験から、子どもたちに英語の話す楽しさを教えていきたいと思ったことから小学校の先生になりたいという夢を抱いた。
私自身、小さい頃から先生になりたいという思いを一つもなかったことと、親や当時の高校の担任の先生に進路で反対された。私のことをよく見てきて、私のことをよく知っているから気にかけてもらっているのであると自分なりに受け取った。しかし、自分の味方になる人は自分だけだと思った。でも、それでも諦めずに勉強した結果、推薦で大学に進学することが出来た。
そして、先生になりたいという夢を叶えようと必死に走っているなかで、地元だということで自動車の教習所に通ったことや、先生になるために介護等施設で実習を行ったり、当時に私がお世話になった担任の先生と再会したりしたことから、このふるさとにとても縁があると思った。
私にとってふるさとは、出会いと夢のキッカケを与えてくれた場所
私は、大学に進学するために上京した時、初めての都会での生活と初めての学校への電車通学を通して、自分が今まで当たり前のようにあった生活の景色が懐かしく感じたと同時に、とても複雑な気持ちになった。
ふるさとのある海のある綺麗なオーシャンビューや山と畑のある緑豊かな景色はこの上京した土地にはないものであると思った。
そう思っていると、ふるさとに帰りたいと思う自分がいる。自分で感じたことをこのように言葉にしてしまうのは正直、恥ずかしかった。
ここ最近、コロナウイルスの拡大がひっ迫しているため、ふるさとには帰れないことが多くなるだろう。今は、この夏に夢は実現することはできずに、家で自粛して過ごしているが、私にとってふるさとは私にたくさんの人との出会いと夢のきっかけをくれたところである。
なので、何度も絶望するときがあっても夢は実現するまで諦めない。
ふるさとで過ごした日々や思い出、そしてそこで教えてもらったものがある限り、頑張りたい。