読書が好きだったこともあってか、昔から文章を書くのが好きだった。
多くの人が嫌いがちな作文、読書感想文、レポート、論文等を書く時間は、私にとってご褒美でしかなかった。
その影響もあって、大学時代には図書館司書の資格を取得した。
あわよくば図書館に就職して、図書館司書として働けば毎日活字と戯れることができると思ったからだ(余談だが、私は長時間黙っていられない性格なので、結局図書館司書にはならなかった) 。

ふと出てきた広告。ノリで押したページに広がる「活字の宝庫」

社会人になってからというもの、文章を書く機会が減り、気付けば文字を扱う機会といえば仕事かプライベートでスマホを触る時間だけになっていた。
あんなに文章を書くのが好きだった筈なのに、離れてしまったらなかなか今の日常から逃れられなくなっていた。
そんな時、ふと出てきたかがみよかがみの広告を見つけた。

最初は「なんだ?白雪姫の広告か?昔話の絵本でも売ってるのか?」くらいのノリで広告を押しただけだった。
ところがだ。
開いたページは活字の宝庫だった。
私は宝探しをしているかのようなわくわくした気持ちになった。
見てみると、色んな方が日頃溜めていた思いや考えを文章にしていた。
それも有名なエッセイストが書いているのではなく、一般の人が書いている、ということに驚いたと同時に興味を抱いた。
その日から私は取り憑かれたかのように、次から次へと色んな方のエッセイを読み漁った。

溜め込んでいた鬱憤をエッセイで昇華。心には余裕が生まれてきた

日頃からある鬱憤を溜め込んでいた。
しかし、その鬱憤を相手に直接言うのは正攻法過ぎて躊躇していた。
けど、自分の中で相当限界が来ていたため、なんとかして鬱憤を晴らしたかった。
そこで他のかがみすとのように文章として昇華させようと思い立った。
大勢の方に私の思いを知って欲しい、と初めて書いたエッセイは採用され、掲載いただけることになった。

一緒に働く先輩方や仲の良い友達に、掲載が決まった事と掲載ページをシェアした。
「読みやすかった!」
「すごく伝わってくる文章だった」
「こんなに悩んでいたって知らなかった」
「本当に文章書くのが好きなんだね」
見てくれた方たちにそう言ってもらえたおかげで、 私は文章を書きたいと改めて思うことが出来た。

それからというもの、寝る前の時間や休みの日は文章を書く時間が多くなった。
書きたい内容が頭の中に沢山あって、仕事している時間を文章を書く時間に充てたいくらいだ。
文章にすることで、少しずつではあるが心に余裕が生まれてきた。
本当に少しずつではあるのだけれど。
現状の私が傍若無人なダークヒーローって訳では全くないが、このまま書き続ければ、素晴らしい人間に生まれ変われるかもしれない(因みに私はダークヒーローが主役の作品が大好きだ)。

自分の考えを発表できる万全なステージで、書けるだけ書きまくろう

コロナ禍になり、会社では在宅勤務が推奨され始めた。
推奨する割には会社から貸与できるパソコンの量が限られており、なかなか在宅勤務とはいかない。
じゃあどうしろと?どうやって在宅勤務しろと?自分でパソコンを買えと?
この鬱憤に関してもエッセイにしたいと思っているが、このままでは脱線しそうなので話を戻す。

私はノートパソコンを買った。
積立貯金を下ろしてまで買った。
何度か買ったことを後悔するほど、私の積立貯金残高は減ったのだけど。
名目は「在宅勤務しようと思って…!」だったが、今となっては「スマホで文章を書くのが大変だから」ってところの方がメインだったのではないかというほど、ノートパソコンはエッセイを書くのに役立っている。

エッセイを書く環境は整った。
かがみよかがみのおかげで、自分の考えを発表できる万全なステージも用意されている。
今の私は28歳。
かがみよかがみの投稿対象は29歳まで。
あと1年、私は書けるだけ書きまくろうと思う。