私はこれまでの人生で、多くの女性に憧れを抱いてきました。「憧れ」の存在は、いつも同性だったような気がします。
同じ吹奏楽部に所属していて、成績優秀で、可愛くて、優しい先輩。テレビで歌って踊る、キラキラした女性アイドル。圧倒的な演技力と美しさで、多くの人を魅了する国民的女優。
文章を通じて、沢山の女性に生きる勇気を与えている、私と同世代のコラムニスト。
精神的にも経済的にも自立していて、自分の人生をしっかりと歩んでいる友人。いつも前向きで、笑顔を絶やさない友人。
色々な人に憧れてしまうのが、私の性格だと思います。嫌いな人よりも、憧れの人の方が圧倒的に多いのが私です。
「嫌いな人」の方が少ないのは、良いことかもしれません。「嫌い」より「好き」の感情が多い人間の方が、人生をハッピーに過ごせると思います。
でも、憧れの人が多いことで、自分に劣等感を感じ、悩むこともあります。他人の素敵なところばかりに目がいってしまい、「自分なんて」と思いがちです。
その結果、私は他人と比較して、すぐにネガティブな考えになってしまうことが多いです。
それでも、今日もやっぱり魅力的で、キラキラと輝いている女性を見て、「素敵だな」「私もあんな風になりたいな」と思ってしまいます。

年齢や環境が変わっても、ずっと憧れの女性達は「AKB48」のメンバー

憧れの女性は、年齢や自分の置かれている環境によって変わっていきます。ですが、私には、ずっと「憧れ」といえる女性達がいます。
それは、「AKB48」のメンバーです。
AKB48を好きになったのは、私が高校生の時でした。当時、よく一緒にカラオケに行っていた友達がAKB48のファンでした。彼女はカラオケで、流行りのAKB48の曲をいつも歌っていました。そこから、「AKB48って、可愛い!」と思うようになり、ウォークマンで曲を聞くようになりました。
当時、AKB48は「全盛期」と言われていた時代でした。テレビで彼女達を見ない日はなかったし、どのお店の有線放送でも、必ずと言っていいほどAKB48の曲がかかっていました。
また、当時AKB48で活躍していたメンバーと同世代ということもあり、彼女たちが全力で歌って踊り、夢に向かって突き進む姿は、とてもキラキラと輝いて見えました。
汗と涙を流しながら、夢を掴むために必死に努力をしている姿に、とても勇気をもらいましたし、同じ女性として、「ひたむきに努力する姿」に心打たれたのを覚えています。
あの頃、彼女達の全力で、がむしゃらに頑張っている姿を見ていたから、私も人生をここまで歩むことができたのかなと思います。「努力」と「全力」の大切さを、彼女達が身をもって教えてくれた気がします。

キラキラと個性輝く卒業生や現役メンバーを見るたび、幸せな気持ちに

あの頃と変わらず、AKB48の卒業生も現役メンバーは、キラキラ輝いていて、本当に素敵だなと心から思っています。ひとりひとりにそれぞれ「個性」があって、どの個性もキラキラ輝いています。今でも、テレビやSNSで、キラキラの笑顔を見せてくれる卒業生や現役メンバーを見ると、元気をもらえ、幸せな気持ちになります。なので、「どのメンバーに1番憧れるか」と考えた時に、ひとりに絞るのがとても難しいです。
さっしー(指原莉乃)のメイク本は、発売告知が出てすぐに予約しました。美容に貪欲で、トーク力も抜群のさっしーがオススメしている食べ物や日用品は、すぐに試したくなります。さっしーがオススメした商品を使ったり、食べたりしただけで、ちょっと素敵な女性になれたような気がします。
もちろん、「かがみよかがみ」で、活躍しているみいちゃん(峯岸みなみ)も。SNSはもちろんフォローしていますし、「禁酒解禁」の動画は、待機してリアルタイムで見ていました。539日間という長い期間、自分との約束を守り続けたみいちゃん。本当にすごいなと思いました。

みいちゃんと「かがみよかがみ」という同じ「舞台」に立てて嬉しい

また、卒コンでこれまでの感謝とメンバーへの愛を話すみいちゃんを見て、本当に優しさが溢れている女性だなと思いました。そんなみいちゃんと、「かがみよかがみ」という同じ「舞台」に立てていることが、私はとても嬉しく感じています。
もちろん、人気者のみいちゃんの、足元にも及ばないことは分かっています。でも、同じ場所でエッセイを出せているということを考えるだけで、心がウキウキします。
いつか、一緒にエッセイのお仕事ができたらいいな、と思っています。それが実現したら、「私もライターとして、ちょっと成功したな」と胸を張れるような気がします。
結局、憧れの人はたくさんいるので、ひとりには絞れません。ですが、憧れの人と今日も同じ地球で生きていられるというこの瞬間が、私にとっての幸せだと思います。