自分は自分で生きていくと決めた。そのきっかけとなったのは学校に行けなくなった日からだ。
学校と私の相性が合わない、など理由は様々だが、入学当初から行きたくないと毎日のように泣いていた。しかし辞めるという決断ができなくズルズルと引きずっていた。
ずっと入りたかった学校だったし、両親にお金を払ってもらっていたし。そして学校から逃げている自分は弱いと、ずっと自分を責めていた。

体も心も壊してまで行く場所じゃないと気づき、辞めることを決断

行きたくない気持ちは夏休み前も後も変わらなく、精神的にもやられていた。体重はかなり減り、笑う回数も減り、とにかく泣いていた。周りの目をとても気にするし、私が悪いのかと深く考えたりもしていた。
帰省した時にそれを心配していた母の前で、私は突然泣き出した。母は「そこまでして学校に行かなきゃなの?」と言った。たしかに体も心も壊してまで行く場所じゃない、と私も気づいた。
今までは逃げていると思われるのが嫌でずっと必死に耐えていた。だけどその母の言葉で、私はまず心と体を元の状態に戻すことが一番するべきことだと、この時やっとわかった。今まではあと少し頑張ってみようかなとか思っていたけど、それでも変わらなかった。だからもう、ここまで十分頑張ったよって自分をその時初めて褒めた。
その日をきっかけに、私はやっと決断することができた。

決断に後悔はなく、ここまで頑張ったね、お疲れ様、と褒めたい

この世の中、やはり学校を辞めるなんて逃げ、自分に甘い、なんて思われるかもしれない。だけど私はマイナスなんて思ってない。そこはもう自分に合ってなかったんだと割り切るしかない。そして次に向かう決断をした私は素晴らしいと思っている。次に向かって準備を始める、これはすごい決断だと私は感じるから。
4月から学校もある中でアルバイトも週5で頑張っていたことは本当に自慢したい。頑張ったんだ、私って。アルバイトではお客様に笑顔がいいねとか、笑顔でありがとうを言われるたびに、やりがいを感じていた。
1人暮らしをしながらバイトもして学校も行くのは当たり前かもしれない。だけど私にとっては大変だったし、精神的にも限界を感じるようになっていた。だからよくここまで頑張ったね、お疲れ様、と褒めたい。
学校を辞める決断をしたことにはもう後悔はない。今まで十分頑張ったもん。これから私は自分に合うものをゆっくり探して行こうと思う。

自分の人生だから誰かに決められる価値なく、楽しいと思えたら勝ち

私は私だから、誰に何を言われようと、自分のペースで生きていく。まだまだ私は10代なのだからしたいことはできる時に沢山する。死んだら何もできないし後悔したくない。
周りに合わせなくてもいい、と気付かせてくれた母には感謝しかない。大きな決断をすることができた私はすごいよ。よくここまで頑張ったね。そして精神的に落ち込み始めてからすごく自分を責めていた私だけど、今は自分のことがだいすき。
自分の人生だから誰かに決められる価値なんてない。自分が楽しいと思えたらそれは勝ち。こんな考え方をできるようになったのも私のすごいところ。
そして私がエッセイを描くなんて思ってもいなかった。沢山の人に想いを伝えて、同じ悩みを持っている子たちの支えになれたらなと願っています。