高校3年生の冬に差し掛かる頃でした。
私のクラスに男性の先生が教育実習で来ました。

昼休みや部活終わり、先生のところへ行き、喋ることが日課に

私は何故か初めて会った時から、その先生のことが気になって仕方ありませんでした。
その先生が来てから、昼休みになると先生のところへ行き、喋るのが日課になっていました。
放課後も陸上部に所属していた私は、部活が終わってからその先生がいる部屋に行き、特に用事があるわけでもないのに、「先生部活終わったよ!じゃあね!」と報告するようになっていました。時々、「一緒に帰ろうよ!」と言ってはみたものの、やっぱり「だめだよ」と言われてしまっていました。
その日も、先生に部活が終わった報告に行くと、先生もちょうど帰る頃でした。
私が「ちょうど帰るなら、一緒に帰ろうよ!」と言うと、先生は困っていたものの、渋々「良いよ」と言ってくれました。多分、私があまりにしつこかったのかなと思います(笑)。
電車通学だった私は、その日駅まで先生のバイクの後ろに乗せてもらいました。まるで夢のような時間でした。

バレンタインデーのチョコのお返しにもらったアドレス

その次の日からも、昼休みと放課後は先生に会いに行くというのが日課でしたが、高校3年生ということもあり、私は自由登校になり、学校へ行く機会も少なくなってしまいました。
でも、バレンタインデーだけは絶対に学校へ行って、先生にチョコを渡そうと決めていたので、学校へ行きました。

先生は嬉しそうに「ありがとう」と言って受け取ってくれました。
それから私は卒業を迎え、卒業式の後に先生から「3月14日、学校へ来い」と言われたので、学校へ行くとバレンタインデーのお返しとずっと私が欲しいと言っていた、先生のアドレスが書いた手紙が袋の中にありました。
私は嬉しくてそれから毎日のように連絡をしていたのですが、先生に想いを伝える事が出来ずに、私は大学入学を迎え、大学で忙しくなった私は自然と先生に連絡する機会も減ってしまいました。
でも、今思えば高校時代最後の青春は先生でいっぱいでした。