SNSとの距離感、むずかしい、むずかしいと思いながらSNS歴6年の私である。
私がスマホを持ち始めたのは高校1年の冬のことで、周りの友人より一足遅かった。だから、「SNS依存」という言葉は既にあって、私のスマホデビュー時には父母に何度も、「使いすぎたらあかんよ」「SNS依存は怖いんやで」と言われた。
わりと素直だった私は、そうした忠告にしっかりと耳を貸し、「じゃあ、夜はママに預けるね」などと殊勝なことを言ってほほ笑んだ。

没頭しすぎる自分を問題と捉え、良い距離を保っていると言いたいけど

しかし、いざスマホが自分の所有物となると、契約から1時間後にはLINEを入れて事あるごとにストーリーをガツガツ更新し、友人とのおしゃべりに花を咲かせて夜は寝落ち通話。Twitterには「おなかが減ったなあ」「体育祭いややな」といった独り言から、「北海道の大学に行くかもしれません」「祖父が亡くなりました」といった「ご報告」まで、のべつまくなしに書きこみ、インスタグラムは見るだけ、でも何時間も見ている、という事態になった。
そうしたことを、「問題である」とハッキリ感じたのは、スマホを持ち始めてから1カ月もしない頃だったと思う。
「問題であるからには解決せねばならない」。
私はそう思い、とりあえずLINEで友人と無闇に連絡をとることをやめ、TwitterとInstagramはアンインストールして様子を見た。そしてそのまま、私は今もSNSとの丁度良い距離を保ち続けている。
と言いたいところだが、現実は全くそんなことはない。
このエッセイを書いている間にも、スマホに手を伸ばしてTwitterのいいね欄を確認し、いいね返しとツイート遡り祭りをしたい気持ちでいっぱいだし、LINEの返信をしていないことについてもソワソワしている。

SNSを駆け抜ける一陣の風となった私は、立派なインターネット廃人

ちなみに来ているLINEは友人からの「ピザトースト」という一語のみで、迅速な対応を行う必要などみじんもない。Instagramもきちんとアプリ欄に復活しており、好きな俳優や作家のフォローも始めてしまった今、高校時代よりもさらに巡回時間が長くなっている。
ゆうに一日3時間、調子の良いとき(?)は6時間くらいSNSに費やし、インターネットを駆け抜ける一陣の風となった私は、激しくどうでもいいこと、果てしなく無意味なことに出会うたびにドキドキとワクワクが止まらない、立派なインターネット廃人となってしまった。
こうしたことを、「問題である」とはハッキリと感じている。しかしながら、まあどう頑張ってもやめられないのである。Twitterは何度も何度もアンインストールしてきたが、普通にブラウザ版が使えるため、一日30回くらい「Twitter」とGoogleの検索窓に打ち込んでは巡回を続けている(しかし昨日ブラウザ版で不具合があったので、またアプリを入れた)。
こうした苛烈な闘いを経験してきた私であるから、自分に子供が生まれたり、近所の子供に「おばさん、ついったーって何?」と聞かれたりしたときには、「害の塊だから絶対にやってはいけない、絶対に、絶対にだ」と肩を持って忠告をした手で「子供にTwitterやっちゃダメって言っといたwwww」とツイートすることになるだろう。