父が亡くなってから4ヶ月が経つ。
父は亡くなりました、と平然と言えるようになるにはまだ時間がかかりそうなのだが、ここでは少し書いてみたい。

病気が悪化し、特別に面会が許された頃には話すこともままならない父がいた。それでも私が病室に行くと表情が穏やかになると、母は言った。数日前まで会話していたから渡そうと思った手紙は読み上げることにしたが、父に届いたかは分からなかった。

今でも父のことを思い出して泣くこともしばしばある。
時が戻るなら本気で戻ってほしいと思った。
でも時は戻らないし、棺に入った父がもう冷たかったことを私はこの手で触れてよく知っている。
たくさんの花と一緒に棺に収めた手紙は、向こうの世界で読んでいるだろうか。

手紙に書いたのは父への感謝と思い出、そしてたくさん迷惑かけたことを謝った。
こんなことになる前に言えばよかった当たり前のことを照れて言えなかった私を、父はどう思うのだろうか。
もう答えを聞くこともできないし、伝えられなかった言葉たちを「きっと伝わってる」なんて言うには身勝手すぎるから、後悔と共に歩いていこうと思う。

そんな後悔しなくていいように照れ臭くても言うのだ、きっとこれからは。