私の今までの人生で一番キラキラ輝いていたクリスマスは、幼少期にサンタさんからもらったセーラームーンのステッキだ。
あのプレゼントを受け取った時の喜びは、十数年たった今でもクリスマスの季節になる度に両親に話すほどだ。
私のおうちを担当しているサンタさんは早期退職したらしく、その一度きりでそれ以降姿を見せないが。
カップルに対する気持ちが過敏な私は、クリスマスの時期が苦痛
高校時代からか、クリスマスは恋人と過ごすのが定番の風潮の中へ落とされる。
私はクリスマスの時期が苦痛なのだ。
なぜなら、この高校時代くらいからカップルに対する気持ちが過敏になっていったから。
カップルで映っているテレビは即変えるし、番組ごとトラウマ化。
カップルを見るたびにあああー!と耳を塞いで発狂したくなるし、視界からフェードアウトさせないと平静を取り戻せない。
自衛しているのに朝目が覚めて片目で動画サイト漁っていると、急上昇・おすすめの動画でカップルチャンネルが流れてきた時はミュート祭り。
好きな芸能人の熱愛報道や結婚報道にロスを嘆くファンと一緒に、好きでなくとも知っている芸能人の恋愛報道というだけでメンタルが滅入る私。
私が人を雇うとしたら、私の触れる情報網からカップル情報をシャットダウンしてくれる人を求めるほどには参っている。
いつからかこんな悲しき呪いにかけられたのだ私は。
とはいえ、不思議なもので、バイトのシフトでカップルで休みにしたいなら全然喜んで変わるし、私の視界外での二人には幸福でいてほしいと思う。
攻撃したいとか、不仲を喜ぶわけでもないのに。
カップル色が強いクリスマス期間だけ、異世界へ飛ばしてほしい
こんな煩わしい呪いも私の勝手なただの羨望と嫉妬なので、カップル様が嫌いというわけではないのだ。
けれど、クリスマスの度にカップル色が精神的に耐え切れず、毎年クリスマス期間だけ異世界へ飛ばしてくれる人を探している。
いまだに見つからないから5年後くらいには自身で開発できそうだ。
サンタさんがいるとかいないとかから卒業したら、恋人がいるとかいないとかのクリスマス。
クリスマスって聞いただけで、気分が上がるのは変わらない。
サンタさんが来なくても、隣に恋人がまだいなくても街のイルミネーションは素直に綺麗だと思う。
ソロ活の私的クリスマスの楽しみ方は、こども向けゲームをすることを推しておく。
大体サンタさんが来てくれる世界線だからだ。
現実世界でプレゼントをもらっても気を遣うので、ゲーム内でさえ使い道のないアイテムもらう方が嬉しい年頃。
季節イベントを開催しているゲームをハシゴしてみるクリスマスも有意義ではないか?
イヴとクリスマスのイルミネーションはカップルたちに譲って、おうちでメンタルにやさしいクリスマスパーティーを開催しよう。