紙一枚で何が分かる?書類で次々と落とされる、アナウンサー試験

私は今年、就職先を決めなければならない。私の夢は昔から変わらず、アナウンサーになること。就職活動を通して、夢と就職先は一致しないと思い知らされた。
「努力が足りない」。そう言われればそうかもしれない。それでも、追い続けてきた夢を掴んで、就職するって本当に難しいことだとつくづく思う。

アナウンサー試験は早くから始まり、次々と書類で落とされる。ただの紙一枚で、ただの30秒の動画で何が分かる?と毎回悲しい思いをした。それでもアナウンサーの募集がかかればどこまででも応募した。
2021年は東京、大阪の半分くらいの募集が終了した。2022年は地方局の募集が動き始める頃だ。私は「アナウンサー」という職にこだわっていて、日本の頭からお尻までどこへでも行きたいと思っている。

私は2022年、2021年に逃した「アナウンサー内定」を掴みにいく。そう宣言したい。いや、宣言しちゃおう。しちゃいたい。

人はほんの一言で心が動き、行動できる。アナウンサーの仕事は偉大だ

宣言とか、夢は口に出した方が叶うとか、よく言われるけど、ここで宣言しただけで、自分が変わらなければ何も変わらない。ということも十分わかっている。それも、この就職活動を通して学んだ。

絵馬にも「アナウンサーになる」って宣言した。もちろん2022年も、地元の神社に行って、絵馬を書いて神様に宣言した。
でも自分が努力しないとその宣言は、何も起きず、変わらず、ただ宣言して終わるんだってわかってる。

だから、アナウンサーになるために何が必要なのか、書類とか、動画とか、どうして通らないのか、全部全部一から見直して、自分が変わっていく必要がある。
挫けそうになったらとりあえず、自分がアナウンサーになっている姿をいつも想像して、やる気を引き出している。想像すると、やっぱり楽しくて、どうしてもなりたいって思える。

宣言した絵馬の写真を見返して、「何ダラダラしてるの」「アナウンサーなるんでしょ!」って自分に言い聞かせる。そうやって、自分を奮い立たせるためにもきっと宣言することは大切で、宣言することで自分の気持ちを見失わずに頑張ることができる。そう思う。きっと、人間は単純だから。
ほんの一言でも、その言葉で心が動くし、行動できる。そうやって言葉で人を動かすことができるから、アナウンサーって職業は偉大で、素敵だと思う。

私の言葉で、人に勇気を与えたり、心を動かしたりしたい

ニュースを読んだり、バラエティ番組を進行したり、スポーツの実況をしたりと、用意された文字を読むだけで、私の言葉では別に何も変わらないかもしれない。
人の心や行動を大きく動かせなくてもいいから、私の言葉で、「とりあえず今日も頑張るか」と思ってもらいたい。

私の声と言葉が、その一瞬を楽しくしたり、大袈裟に言えば震災時には人を救うことができたりするかもしれない。スポーツ実況だったら、選手の知られざる思いを見つけて、選手の努力を見つけて、それを伝えることで今頑張っている世の中の人に勇気を与えられる。
私がアナウンサーになったとしても、私だけでは何もできないない。スポーツ選手とか、演者さんとか、そういう人の人生を借りて、私の言葉で、人に勇気とか、楽しい気持ちとかを与えて、心を動かしたい。
人の人生の物語に踏み込ませてもらうことができて、それを多くの人に伝えることができる。こんなに楽しそうな職業、他にない。
アナウンサーになります。