毎年、年末になると1年の意気込みとして翌年のテーマカラーを決める。2020年は赤、2021年のテーマカラーはゴールドだった。
2021年、28歳。自分の集大成だ!黄金に輝くぞ!と心に誓って無我夢中で駆け抜けた。

振り返ってみれば、波乱万丈の1年だった。
新年から車をダイナミックにぶつけて30万円の損失。
恋愛では、この人だ!と毎度思いながらも、結局振られ、何度彼氏と別れたことだろう?そして自分自身との決別、周りの社員さんには恵まれていたものの、職場である人との人間関係に悩まされ、生きていく中で一番の自信となっていた大切な仕事を捨てた。
実に、波乱の1年だった。

副業でメンタルをコントロール。選択の自由がある大人は幸せだ

そんな中、歩みを止めないぞ!と感情と行動が常にごちゃごちゃに混ざり合いながらも、私オリジナルな充実したプライべートも存在した。

勤めている保育園は、社員はたったの5人。私は穏やかな保育士でいたいのに、おばちゃんたち特有の陰口の言い合いや、狭苦しい人間関係に嫌気がさす日々だった。
ざわざわと心が病んでいたり、大変な時期、人に会わない休日は孤独を感じてしまうので、保育士の仕事とは別に、ほかの人間関係に身を置いていた。

婚活パーティーの司会の副業にチャレンジしたり、派遣会社に登録してハンズマンの単発のレジ打ちのバイトをしたり、憧れていた若者向け国際ボランティア団体を立ち上げたりと、他の人間関係に身を置くことで、穏やかな時間が流れていた。

仕事で失った自己肯定感は「あなたがいてくれて本当に助かるわ」「うちの社員にならないか?」と、様々なアルバイト先でいただくありがたい言葉に、失った自信を取り戻す日々だった。
こうやって自分自身のメンタルを自分なりのやり方でコントロールし、情緒を保っていたのだと思う。

選択の自由がある大人って本当に素敵だなぁと感じる。
義務教育なんて転校以外では逃げられないから、逃げ道がなくて本当につらかったあの頃を思い出すと、たくさん悩んでも、常に『選択の自由』が存在する今が幸せでならないと感じる。

私には限界がきていた。もっと自分を大切にしなくちゃ

そのように、自分でメンタルをコントロールしながらも、2021年11月、私には限界がきた。4年勤めた職場では、ついに呼吸ができていない自分に気づいた。そして、屋久島にひとり旅に出た。
屋久島にいただいた自然のパワーに「私、息している。呼吸してるんだ!やっと呼吸できた」と、涙が止まらなくなった。
バイトや何かで気を紛らわそうとどうにか頑張ってきた自分の限界を知ったんだ。

翌日すぐに、退職届を出した。
嫌がらせはたびたび受けていても、この待遇、この給与、流れ作業のようにマニュアルに沿って保育して、ずっとここにいれば正直楽ではあった。
だけどずっとここにいれば、おばちゃんたちのゴシップ会話に常につき合わされ、陰口が嫌いな私も、同じ空間にいる以上は私は同罪になり、このままいくと人間腐るな……そして意地悪な顔になっていくのだろうと薄々感じていた。
そして、陰で小娘呼ばわりされていることにも本当に嫌気がさしていた。
何度も立ち止まりそうになった。

そんな中、立ち止まらずに歩き続けることができたのは、間違いなくいつも味方でいてくれる友達、そして支えてくれる家族、今は天国にいながらも、私の心の中に生き続けながら背中から見守ってくれているおばあちゃんおじいちゃんご先祖様の存在のおかげだった。
天国にいるおばあちゃんが生きているときに、保育士になれたことを心から喜んでくれていたことを思い出すと、胸が痛くて、ずっとこの職業から離職できずにいた。「がんばるからね」って宣言した日のことも思い出すと、余計に保育士という職業に意地でもしがみついていた。

だけど、私には限界がきていたし、おばあちゃんたちは、この姿を望んでいないだろうなとようやく気付いた。自分をもっと大切にしなくちゃ。私の幸せが、きっとおばあちゃんやおじいちゃんご先祖様の幸せなんだと、感じる。

2022年のテーマカラーは『白』。恩送りのスタートだ

私の最大の武器(ステータス)であった、『保育士』を捨てることを決めて、退職届を提出して、私は一番大切なものを失ったはずだった。
だけど、提出した後から、すべてが幸せの方向にいっていることを実感した。実感するたびに、今まで満たされなかった心、心に抱えていたもやもやは、仕事が原因だったことに気づいた。
退職届提出後、不思議なことに、そこから、私が求めていたものがどんどん手に入った。
2月からは、新しい現場で仕事がはじまる。そして、現在、遠距離恋愛中の心が通い合える素敵な彼氏もいる。今、私は幸せでたまらない。

2022年のテーマカラーは、『白』。
仕事では、新しい業界でゼロからのスタート。スポンジのような吸収力で、どんどん上を目指したい。
そして、恋愛では、今までの固定概念やプライドはすべて捨てて向き合うと決めている。彼が告白してくれた時にプレゼントしてくれた、カスミソウの花言葉のように「無垢な愛」を貫きたい。

真っ白なキャンバスは、私の大好きな人たちのカラー、そして、新しい人たちとの出会い、色んな経験で、何色に色づいていくのだろう。2023年、真っ白なキャンバスがどのように変化しているかが楽しみだ。

私の座右の銘は『愛縁奇縁』。人と人との出会い結びつきは、本当に奇跡だと感じる。ひいばあちゃん、ひいじいちゃん、おばあちゃん、おじいちゃん、誰かひとりかけていたら、私は存在しない。
人との結びつきで、広がる世界、広がる心、広がる可能性、広がる幸せ、広がる経験値、ご縁をこれからももっと大切にして、いろんな世界(心の成長)をみていきたい。

そしてその奇跡に感謝して、私が福祉現場で働き続けることで、私が国際ボランティア団体で学生さんたちと社会貢献活動を続けることで、私の幸せと活躍を心から応援してくれる、友達、家族、私を支えてくれるすべての人たちに人生をかけて恩送りするのだ。
私の恩送りプロジェクトスタートです。