細かく予定を立てないのが、旅行と違う旅の醍醐味ではないか
私に旅が必要な理由は我がままに生きること。
「ここ、行ってみたい」。これは私の旅が始まる合図だ。
旅行は、家族や友人・仲間と楽しい時間を過ごす。
旅は、我の思うがままに交通機関等を使い、ふらっと行きたい場所を訪ねる。そう思う私は今日もまた1人、行き先(地方)と電車のチケット、帰る日時のみを決め、リュックに荷物を詰め電車に乗り込む。
細かく予定を立てないのが旅行と違う所であり、旅の醍醐味ではないか。ひとり旅に予定を立てると、時間に追われたりトラブルに巻き込まれたりした時に予定が台無しとなり、残念な気持ちと疲弊、疲労が増す。反面、ノープランな旅はトラブルなどのハプニングさえも楽しいと思えるからだ。
これを綴ってる今も、まさに旅路の宿である。
今回の旅は四国を巡ること。
30歳までに日本全国を訪ねたいという淡い思いから、昨年には四国を巡る目標を立てたが、昨今のコロナ禍で実現できなかった。
悶々とする気持ちのまま新年を迎え、某鉄道会社で若者向けフリー切符が販売されているのを偶然にも見つけた。
次の目的地まで半ばノープラン。バスの時間を確認し、移動を重ねた
それは満25歳まで、そして5日後の1月10日までの切符だった。3月に26歳になる私には、「行くしかない」という強い思いが湧き、気付けばバスに乗り込んでいた。
早朝に高知に着きビックリしたことは、もう6時なのにまだ星が見えることだ。きっと、今夜は満天の星空を眺められるだろうと今回の旅の期待値が増した。「さぁ、高知に着いたけどどうしよう。ん〜、ここに行ってみよう」と市バスに乗り込んだ。
目的地に着く頃、海から上がってくる日の出が見えてきた。本来の目的ではなかった私は「ついてるな」と感じた。その後も、次の目的地まで半ばノープランである私は、バスの時間を確認しながら移動を重ねた。
次の目的地、徳島に向かうため高知駅に戻ったら、偶然にもよさこいの演舞が見れた。これまた「ついてるな〜」と舞い上がった。旅は徳島、愛媛、香川と続いていく。
前向きな気持ちになれるのが、旅を続ける理由でもある
このように自由に旅をすることで、新しい知識などの出逢いはもちろん、小さな幸せを見つけることができると同時に、問題解決力も養われると思う。
また、旅先の観光地や飲食店、宿泊先では特色ある地域のおもてなしも垣間見え、次は誰を連れてここを再訪しようか、仲間にもここを紹介したいという前向きな気持ちになれるのが旅を続ける理由でもある。今後も日本全国を訪ねるため安全第一に旅を続けていく。
また、新型コロナウイルスの影響は多面的であると感じる。
例えば、旅先でのコミュニケーションが減ってしまっている。現地の人からの情報は手厚いが会話も控えめである。さらには宿泊先での必要最低限の対応には寂しい思いもした。
そして、折角の目的地に向かっても、やむを得ないことだが、臨時休業の店が多い。ただ、ソーシャルディスタンスのおかげで、ゆとりある行動ができること。ひとり旅需要が増えていること等は嬉しいことではないか。
新型コロナウイルスが終息した暁には、活気ある街を再訪したい。