世の中のお洒落な人と、そんな人に気後れしてしまうわたし
世の中には「お洒落な人」というのがいる。
それは人気のインフルエンサーかもしれないし、街で見かけた通りがかりの人かもしれない。言葉では表現できないような、洗練された空気感を持っている人。
「お洒落な人のかばんの中身」や「お洒落な人が好きなカフェ」みたいな特集は雑誌でよく見かけるし、そんな雑誌をわたしも手に取ることも多い。
そういうお洒落な人たちの話を聞いたり、読んだりするのは、刺激的でとても楽しい。
自分が足を踏み入れたことのない新しい世界を覗いている気分になるし、知識をほんのちょっとだけ深めることができる。
でもどこか、お洒落な人に気後れしてしまうことがある。
彼らは、最先端のファッションをとりいれたり、昔ながらのカルチャーを深く掘り下げていたり、わたしの知らない話題で盛り上がっている。ただ頷くだけで、何も話せないときはちょっぴり寂しい。長い間、こころのどこかで小さなコンプレックスを抱えていた。
今まで身近にいなかったお洒落な人との出会いに、先入観が消えた
昔からずっと仲良くしている友達は、自分と似た価値観や興味を持つことが多く、ごく「ふつう」な人が多かった。SNSでキラキラしている写真を載せているわけでもなければ、派手に遊び回っているわけでもない、等身大で、良い意味で目立たない「ふつう」の人。
ところが昨年、新しいコミュニティに足を入れたら、すごくお洒落な人に出会った。
とっても素敵な人たちで、わたしのように「ふつう」な人ともにこやかに、優しく接してくれる。絶対に仲良くなれないと思っていたのに、意外とすぐ打ち解けられてびっくりした。
「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、お洒落な人のまわりには常にお洒落な人がいる。だから、ふつうなわたしとは話したがらないだろう。
その人と出会うまでは、こんな先入観を持っていた。
ところが、お洒落な人というのは懐が深くて、優しくて、口下手なわたしの話もじっくりと聞いてくれる。苦手意識を持っていたのは、むしろ私の方だった。
柔らかい空気感をまといながら、洗練されている人を見て、わたしもそうなりたいと思った。誰と話すときも壁を作らずに、その人に合わせて、話ができる人に。相手を話に引き込んで、魅了することができる人に。
お洒落な人は知識が豊富。自分のスタイルを知っていて自信がある
では、お洒落になるにはどうすればいいのか?と考える。
わたしが導きだした答えは「感性を磨くこと」だ。
お洒落な人がお洒落な理由は、好きなものに対しての知識が豊富で、感性が磨かれているからだと思う。
例えば、ファッション。
お洒落な人は、自分を素敵に魅せるスタイルを知っている。
なんとなく洋服を選んでいるのではなく、自分をどのように魅せたいかによってアイテムを選んでいるのだ。もちろん、色や形だけでなく、質感や素材をも。
そして、感性が磨かれているから、自信があり、とてもセクシーだ。
カルチャー面も同じ。コーヒーが好きな人がいたとする。
その人たちは、お洒落なカフェをたくさん知っている。
お洒落なカフェには、こだわりの豆の香りが漂い、コーヒーカップにも個性があって面白い。味も風味も雰囲気も異なるし、漂う空気感が違う。
そして、そのような場所で、感性を磨くのだろう。
そのカフェで感じた空気感をことばで表現したり、誰かに伝えたり。
そうやってお洒落になっていく、とわたしは思う。
感性が磨かれているからこそ、言葉選びに知性や色気が溢れている。
言語化してみてわかるのは、そんなに複雑なことではない、ということ。
だからわたしの今年の目標は、感性を磨くこと。
感性を磨いて、お洒落になる!それが2022年の宣言です。