ヨガ歴5年、目指すものを強いて言うならば「自分が納得のいく自分」
ヨガを始めてそろそろ5年になる。今では趣味を通り越して、生活の一部となっている。
学生時代、運動部に所属していたこともあり、体を動かすことは昔から好きだった。所属していたバドミントン部では、筋トレやランニング、フットワークなどのトレーニングに励み、毎日片道30分近くかけて自転車で通学していた。地味なトレーニングも手を抜かず、地道にコツコツ、自分を追い込む。
ヨガに関しても、割とストイックに練習に励んでいる。休日は朝起きて、スパイス入りの白湯を飲んで、2時間YouTubeを見ながらヨガをする。平日仕事から帰ってから筋トレもする。終わったらプロテイン、水は1日2リットルを目安に飲む。昨年インストラクターの資格も取得した。
何を目指しているの?と言われることもある。何だろうね?と私は答える。
特に何も目指していないが、強いて言うならば、「自分が納得のいく自分」だ。
ヨガで体が変化。避けていた袖の短い服を着たとき、世界が変わった
バドミントン部時代、筋肉質な自分の腕が嫌いだった。とてもじゃないが他人に見せられたものではないと、袖の短い服は避けてきた。
外側に筋肉がついたO脚も嫌いだった。体のラインが出ない、オーバーサイズの服ばかり着ていた。
ヨガを始めてしばらくした頃、余分な脂肪が落ち、程よく筋肉がつき始めていることに気が付いた。体重はさほど変わっていないのに、周りから「痩せた?」と言われることが増えた。明らかに体が変わっていた。
これはもしかして、腕、出せるんじゃないか?
思い切って、袖の短い服を買った。今までだったら、「可愛いけど無理」と諦めていたブラウス。恐る恐る袖を通すと、案外様になっていた。それから私は調子に乗り、ノースリーブの服を選ぶようになった。
着る服の幅が広がり、世界が広がった。大袈裟かもしれないが、私にとってはそれくらい衝撃的な出来事だった。そして何より、自分のことを少しだけ好きになれた。
私の体型や着る服で、世界は変わらない。でも、私の世界は変わる
今でも相変わらず、利き腕の右腕の方が左腕に比べて太いし、バドミントンとは別に、ヨガで使う筋肉も追加されている。でも今は、そんな自分の腕が好きだし、かっこいいとすら思う。もちろん完璧とは程遠い体型だけど、今の自分が一番好きだ。
「女の子はちょっとプニプニしてるくらいが可愛い」と男は言う。きっと自分が男だったら、やたらと痩せたがる女に同じことを言っただろう。実際そう思うし。しかし私はそんな男共にこう言い放つ。
うるせぇよ。お前の価値観なんて知らねぇよ。
私がどんな体型でいようが、どんな服を着ようが、誰も気に留めないし、世界は変わらない。でも、私の世界は変わるのだ。
アラサーにもなると、この先の人生について考えざるを得ない機会が増えてくる。仕事、恋愛、結婚、お金。「幸せとは?」なんて思考を巡らせては、頭を抱えたり、落ち込んだり。
でも結局は、「自分が納得できるかどうか」でしかないと思うようになった。
だったら、自分の世界は自分で変えていくしかない。その第一歩が、自分を好きになることなのではないだろうか。
今日も私はヨガをする。好きな服を着て、好きなものを食べる。好きな人と好きなことをする。誰かの為ではなく、自分の為に毎日を生きて、人生を創っていく。
体型なんてなんだっていい。自分を愛せる自分でいたい。