日本の男女格差に憤りを感じ久々にエッセイを書いてみようと思い、私はサイトを開いた。そしたら『辻愛沙子賞』が募集されていた。『わきまえない女』このテーマこそ今の私が書きたかったことだ。

令和の時代に上司のセクハラ・モラハラ発言。まだまだ大きい男女格差

先日、職場の休憩室で衆議院予算委員会の国会中継が流れていた。
政治にはあまり興味はないが、その日の討論内容が私の関心を引いた。その内容は男女賃金格差についてだった。それを見た私は「時代は令和だっていうのに、日本はいまだにこんなちんけな話をしているのか」と、怒りを通り越し、とても悲しくなった。

日本は他の国に比べ男女格差がまだまだ多く、大手企業の社長を女性が担っている会社はどこにもないのではないかと思うほどだ。

実際に私も勤める会社の新商品を企画した際、男性の上司から「部長は若い女の子が提案したものならすぐオッケーを出してくれるよ」だったり、「お客さんに、私が作ったんです!ってその君の可愛い笑顔で言えば買ってもらえるよ」などと、クソほど最低なセクハラ・モラハラ発言をされた。
私は強く憤りを感じた。もちろんその上司にはその場で言い返した。
何故若い女だから、可愛いから企画が通ると思うのか?私は性別年齢関係なく、私の企画力で判断して欲しかった。こんなにも社会全体がハラスメントに敏感になっているというのに、貴方はまだそんな事を言っているのか?とはっきり意見をした。

上司はその場で自分の失言について謝罪をしてくれたが、私の気持ちは晴れなかった。

パンデミックがうながした女性の社会進出。この国と戦う覚悟

何故私がこんな思いをしなくてはならないのか、女だからなんだというのだ。
私はその場ではっきり伝える事が出来たが、女性全てがそうではない。自分の気持ちをきちんと伝えきることが出来ない女性は、永遠に嫌な思いをしなければいけない。
そんなの理不尽だと思う。決してあってはならないことだ。

しかしその反面、この数年で女性の社会進出が顕著にあらわれてきた。ワーキングマザーという言葉もよく聞くようになった。

その背景にはコロナ禍で普及率が上昇したテレワークの影響だろう。自宅にいながらも仕事が出来るこのシステムは日本の働き方改革への力強い後押しとなった。皮肉な事にコロナウイルスによるパンデミックが日本の成長の一助となったのだ。

新しい事を社会的に取り入れるのはとても時間がかかるし、骨が折れることだ。だが今のこの男女格差を変えるためには、新しい事に国家規模で取り組まなければならないと思う。

まずは自分の周りの環境、身近な人の意識から変えていく必要がある。女性がもっと光り輝く社会になるためにはどんなことでも全力で取り組み、戦う覚悟を私は持っている。
女だって男と対等に社会で戦える事を私は証明してみせる。もうあんな思いはしたくないし、あんな思いをする女性を一人でも減らしたい。

モテなくたっていい。男も女も関係なく私は私の強みを発揮したい

女性はもっと貪欲で良いのだ。『おしとやかな女性はモテる』なんて古臭い考えは捨てるべきだ。そんなことでモテるのではなく、私の実力を、私の強みをもっと見て欲しい。
おしとやかな女性だなんて言われてたまるか。私はわきまえたりなんかしない。自分のやりたい事をやりたいようにやる。そこに男も女も関係ない。