自慢ではないけど、わたしは子どものころから、「かわいい」と言われてきました。
でも、いつもイメージ通り、中身も、いつも笑顔で、かわいい女の子でなければ、否定されて孤独を感じてきました。

たとえセクハラをされても、「嫌味」「自慢」と言われてきた私

具体的に言うと、高校生のころ、うつむいていると、クラスの女子から「えーっ。いつも笑顔なのが、七夜ちゃんなのに」と笑いながら言われたり、そのことを臨床心理士のスクールカウンセラーに話しても「えーっ。でも、その人のこと、そんなに気にするのは、好きだからだよねー。少女漫画の恋するかわいい女の子みたーい!」と的外れなことを言われて、「違うから、そういうふうに言うの、やめてほしい」と言うと、ものすごく否定されて、とても傷付ついてきました。

ちなみに、わたしは、スカートの中を盗撮されたこともあるし、セクハラされたことも、あります。
でも、他人に言っても自慢や嫌味と言われて、1人で抱え込んできました。

それでも、わたしは、アニメのヒーローに憧れて、声優を目指せる専門学校に入りました。
でも、そこでも、先生たちから「かわいい」と言われて、アイドルにならなければ、と責められて、わたしは、ものすごく傷付いて、退学しました。

わたしは、19歳のころから、何年か引きこもりました。
みんな、わたしの見た目からのイメージしか見ていないから怖いと思いました。
でも、わたしは、わきまえたりしません。
どれだけ「あなたは、かわいいんだから、中身もイメージ通り、かわいくなければ、ダメだ」という視線で、にらまれても、わたしは、わたしです。

わたしは、わたしの心の中で生きている。だから、わきまえない

わたしは、かわいい女の子ではないです。
わたしは、みんなの頭の中にいるわけではないです。
わたしは、わたしの心の中で生きているのです。
だから、わたしは、わきまえません。

わたしは「スカートはきなさい」と言われても、スカートをはかないです。
だって、高圧的に「スカートはきなさい」と言ってくる人たちが、何かあった時に守ってくれるわけでもありませんから。

また、スカートをはいて、盗撮やセクハラをされて、傷付いたら、「スカートはきなさい」って、えらそうに言う人たちは、責任を取れるのでしょうか。謝罪してくれるのでしょうか。
いえ、そのような人たちは、女性を所有物のように思っているので、絶対謝罪もしないはずだし、反省もしないでしょう。

かわいくてもかわいくなくても、あなたはあなた

女性は、「かわいさ」を押し付けられることが多いです。
世の中には、女性を自分のものにして思い通りにしたい男の人もいるし、かわいい女の子を自分の理想通りにしたい女の人も、いっぱいいます。

けれど、どうか、女性たちよ、絶対に、そんな気持ち悪い人たちの操り人形になんて、ならないでください。
「かわいい」という価値観に負けないでください。
かわいくても、かわいくなくても、あなたは、あなたとして、生きればいいのです。